21世紀を迎えて以来、あらゆる分野において、ますます厳しい国際競争が進んでいます。日本車両は、メガコンペティションの時代にあって、コスト、品質などの国際競争力をいっそう高める一方、世界各国の人々から信頼され、ともに成長する道を歩んできました。 暮らしと社会をより豊かにするために、製品の輸出にとどまらず、いっしょに技術を育み、根づかせる。それが日本車両の世界戦略です。
グローカルな事業展開「地球規模(=グローバル)の視野で自らの強みを発揮できる地域を選び、その地域の中で現地化(=ローカル)を進め る」、すなわちグローバルとローカルを掛け合わせた「グローカル」な事業展開が、日本車両の海外戦略の基本思想です。そし て、顧客ニーズにマッチしたオンリーワンの製品やサービスを開発・提供し、各国の経済発展に貢献しています。
日本車両の北米市場への鉄道車両の輸出は、1982年に北部インディアナ州通勤輸送公社(NICTD)へ納入された44両の電車から始まり、最新の北東イリノイ地域鉄道公社(METRA)向けハイライナー電車にいたるまで多くの実績があります。
海外向け鉄道車両紹介
日本グループの一員として、新幹線車両としては初の輸出となる「台湾高速鉄路」殿向け車両の設計・製作にも携わり、台湾の高速鉄道輸送の実現にも寄与しています。
台湾高速鉄路700T形高速電車
・台湾で通勤電車296両を共同受注
・台湾鉄路管理局より車体傾斜式電車136両を受注
日本車両は昭和34年に杭打機初号機を開発して以来、現在では国内トップシェアを誇る製品です。また日本国内のみならず、経済成長著しいアジアの基礎施工現場でも活躍しております。
大型化施工に対応。フェニックスシリーズ最上位機種 DH758-160Mデビュー
これまで最大級クラスであったDH658-135Mより、さらに環境と安定性に配慮した杭打機としてDH758-170Mを開発し、韓国へ納入しました。 3次排出ガス規制をクリアしたエンジンを搭載することで、窒素酸化物や粒子状物質の排出量を低減しました。また、リーダ(支柱)の軽量化と本体のバランスを見直す事によって安定性を向上させることで、リーダ長さを最長39mに延長する事が可能となり、これまで2段階で掘削していた杭を1回で掘削する事ができ、施工及び稼働時間の短縮が可能となりました。
スーパートップ工法と共に開発された全回転チュービング装置「RTシリーズ」は、その高い機能性、施工能力、技術により、日本国内のみならず、海外の基礎施工現場でも活躍しております。特にアジア地域へは香港、中国、シンガポールへの輸出実績があります。経済成長著しい中国を筆頭に、東アジア、東南アジアでの更なる活躍にご期待下さい。
全回転チュービング装置
・RT-260H サンフランシスコへ納車
将来はカリフォルニア高速鉄道のターミナルとなることが見込まれている、サンフランシスコ 鉄道・バス複合ターミナル(TRANSBAY TRANSIT CENTER)建設工事現場で、日本車両の全回転チュービング装置RT-260H及びRT-300Vが24時間、昼夜フル稼働しています。
現場はサンフランシスコ中心部の金融街の摩天楼に囲まれた一角にあり、高級マンションに隣接していますが、現場近くを行き交う通行人には大型クレーンが見えるだけで、ここで地下73mまで掘削していることなど想像できません。特に全回転チュービング装置は低騒音、低振動に優れており環境に配慮しながら効率良い施工を今日も続けています。
カリフォルニア州の工事現場で活躍する全回転チュービング装置 RT-300V