「DF40形」は、1955(昭和30)年に製造されたワンオフの試作電気式ディーゼル機関車です。
当時の国鉄は、無煙化に伴うディーゼル機関車の開発を進めており、国内の車両メーカーがそれぞれ機関車を試作していました。
そのうち日立製作所が製造したのが「DF90形」であり、川崎車輌(川崎重工)が製造したのが、この「DF40形」なのです。
「DF40形」は、ドイツのMAN社製V形12気筒エンジンを搭載し、出力1,200PSを発揮しました。
製造の翌年に国鉄に貸し出され、実際に運用しながら各種の試験が行われた後、1958(昭和33)年に国鉄に正式に採用されます。
その後「DF91形」に改称され、1975(昭和50)年に廃車となるまで、主に四国で量産機である「DF50形」とともに活躍しました。
「DF40形」のNゲージ鉄道模型は、マイクロエースから「品番 A8190」として 2005(平成17)年に発売されています。
ワンオフの試作機関車ですから、こういったモデルはマイクロエースの独壇場でしょう。
低速から非常にスムーズに走ります。
今回入手したモデルは、県外遠征中(笑)に発見したもの。
激安品だったのですが、それには理由がありまして・・・。
カプラーがありません!
こちらはカプラーが無いのに加えて、ステップが折れています。
このままでは牽引ができませんので、編成の先頭に立てるように加工します。
編成の先頭に立つ側は、見栄え重視で、グリーンマックスの「ナックルカプラー・短」をダミーとして接着してみました。
ステップが無い側は、常に連結側にすると割り切って、KATOの「CSナックル」を加工して取り付けました。
ダミーカプラーですが、なかなか良くなったのではないかと。
(^_^)
斜め上から。
屋根上に、明かり取りの円形窓があります。
ラッパ状の銀色パーツは、タイフォンでしょうか?
面白い形状です。
サイドビュー。
薄青色のボディに黄色の帯、そして円形の側窓。
登場時は、もの凄く斬新な機関車だったのではないでしょうか。
F級機ですが、軸配置は「B-B-B」ではなく「C-C」です。
とてもクラシックな形状の台車です。
運転席の窓枠の一部は、塗装表現。
「C-C」の軸配置は「B-B-B」と比較すると軽量になるという利点がありましたが、同時に曲線区間での横圧が過大になるという問題があったため、その後の量産型ディーゼル機関車には採用されませんでした。
「DF40 1」の車番と「川崎」のメーカーズプレート。
銀色の文字が淡めのボディカラーに解け込んでしまうので、ちょっと見づらいです。
(^_^;ゞ
しかし、この丸い側窓・・・もの凄く個性的ですね。
「DF91形」に改称され、塗装が赤とグレーに変更された後も、この窓の形状は変わりませんでした。
ダミーカプラー側のフェイス。
ヘッドライトはLEDで点灯します。
角が落とされたフロントの窓形状がユニークで、水中メガネを連想してしまいます。
「CSナックル」側のフェイス。
こちらは、常に連結する側にします。
向かって右側のステップがありませんが、黒色であるためか目立ちません。
マイクロエースの「DF90形(写真左)」と。
「DF90形」は、「DF40形」の1年後に登場したライバル機です。
「DF90形」は「DF40形」を上回る 1,680PSを発揮しましたが、長く運用されたのは 1,200PSの「DF40形」の方でした。
全長は、16.3mの「DF90形(写真上)」と比較すると、15.4mの「DF40形」は模型でも短くなっています。
並べて俯瞰してみると、茶色い「DF90形」の方が、ずっと近代的に見えるのですが・・・。
「DF90形」が実働10年ほどだったのに対し、「DF40形」は(「DF91形」に改称後も合わせて)約20年にわたって運用されました。
「DF40(91)形」が試作機としては長く運用できた理由は、量産された「DF50形 500番台」と基本的に機関が共通で、保守が共用化できたためだそうです。
機械というものは作って終わりではなく、その後の保守がいかに大事かということが分かるエピソードですね。
KATOの「オハフ33・一般型(品番 5128-2)と連結。
取り付けた「CSナックル」の高さはバッチリです。
旧型客車がブルーに塗り替えられていったのは、近代化改修が始まった 1964(昭和39)年からですが、「DF40形」は 1963(昭和38)年に赤とグレーに塗り替えられていますので、実車でこの組み合わせは、ギリギリで無かったと思われます。
トミックス旧製品の「オハ35形(品番 2507)」と連結。
この組み合わせは、実際にあったんじゃないかなぁ。
連結面を斜めから。
こちら側にはステップがありますが・・・。
こちら側にはステップがありません。
まぁ、連結していると分からないものです。
(^_^;ゞ
「DF40形」が登場したのは、蒸気機関車が現役だった昭和30年・・・まだ戦後10年ですよ。
こんな鮮やかなカラーでモダンなデザインの機関車が登場したのは、大きな衝撃だったのではないでしょうか。
青い客車も似合います。
(^_^)
涼しげなブルーのボディに、円形の側窓、フロントが水中メガネ。
この機関車を見ていると、私は潜水艇を連想してしまいます。
「DF40形」は、「DF91形」に改称後、正面に重連用の貫通扉が設置されるなど、「DF50形」と似た意匠とカラーに改造されましたが、そちらも「品番 A8196」としてマイクロエースから模型化されています。
このモデルはカプラーがありませんでしたが、加工することで連結可能になりました。
安値で入手できたので、大満足です。
(^_^)
当時の国鉄は、無煙化に伴うディーゼル機関車の開発を進めており、国内の車両メーカーがそれぞれ機関車を試作していました。
そのうち日立製作所が製造したのが「DF90形」であり、川崎車輌(川崎重工)が製造したのが、この「DF40形」なのです。
「DF40形」は、ドイツのMAN社製V形12気筒エンジンを搭載し、出力1,200PSを発揮しました。
製造の翌年に国鉄に貸し出され、実際に運用しながら各種の試験が行われた後、1958(昭和33)年に国鉄に正式に採用されます。
その後「DF91形」に改称され、1975(昭和50)年に廃車となるまで、主に四国で量産機である「DF50形」とともに活躍しました。
「DF40形」のNゲージ鉄道模型は、マイクロエースから「品番 A8190」として 2005(平成17)年に発売されています。
ワンオフの試作機関車ですから、こういったモデルはマイクロエースの独壇場でしょう。
低速から非常にスムーズに走ります。
今回入手したモデルは、県外遠征中(笑)に発見したもの。
激安品だったのですが、それには理由がありまして・・・。
カプラーがありません!
こちらはカプラーが無いのに加えて、ステップが折れています。
このままでは牽引ができませんので、編成の先頭に立てるように加工します。
編成の先頭に立つ側は、見栄え重視で、グリーンマックスの「ナックルカプラー・短」をダミーとして接着してみました。
ステップが無い側は、常に連結側にすると割り切って、KATOの「CSナックル」を加工して取り付けました。
ダミーカプラーですが、なかなか良くなったのではないかと。
(^_^)
斜め上から。
屋根上に、明かり取りの円形窓があります。
ラッパ状の銀色パーツは、タイフォンでしょうか?
面白い形状です。
サイドビュー。
薄青色のボディに黄色の帯、そして円形の側窓。
登場時は、もの凄く斬新な機関車だったのではないでしょうか。
F級機ですが、軸配置は「B-B-B」ではなく「C-C」です。
とてもクラシックな形状の台車です。
運転席の窓枠の一部は、塗装表現。
「C-C」の軸配置は「B-B-B」と比較すると軽量になるという利点がありましたが、同時に曲線区間での横圧が過大になるという問題があったため、その後の量産型ディーゼル機関車には採用されませんでした。
「DF40 1」の車番と「川崎」のメーカーズプレート。
銀色の文字が淡めのボディカラーに解け込んでしまうので、ちょっと見づらいです。
(^_^;ゞ
しかし、この丸い側窓・・・もの凄く個性的ですね。
「DF91形」に改称され、塗装が赤とグレーに変更された後も、この窓の形状は変わりませんでした。
ダミーカプラー側のフェイス。
ヘッドライトはLEDで点灯します。
角が落とされたフロントの窓形状がユニークで、水中メガネを連想してしまいます。
「CSナックル」側のフェイス。
こちらは、常に連結する側にします。
向かって右側のステップがありませんが、黒色であるためか目立ちません。
マイクロエースの「DF90形(写真左)」と。
「DF90形」は、「DF40形」の1年後に登場したライバル機です。
「DF90形」は「DF40形」を上回る 1,680PSを発揮しましたが、長く運用されたのは 1,200PSの「DF40形」の方でした。
全長は、16.3mの「DF90形(写真上)」と比較すると、15.4mの「DF40形」は模型でも短くなっています。
並べて俯瞰してみると、茶色い「DF90形」の方が、ずっと近代的に見えるのですが・・・。
「DF90形」が実働10年ほどだったのに対し、「DF40形」は(「DF91形」に改称後も合わせて)約20年にわたって運用されました。
「DF40(91)形」が試作機としては長く運用できた理由は、量産された「DF50形 500番台」と基本的に機関が共通で、保守が共用化できたためだそうです。
機械というものは作って終わりではなく、その後の保守がいかに大事かということが分かるエピソードですね。
KATOの「オハフ33・一般型(品番 5128-2)と連結。
取り付けた「CSナックル」の高さはバッチリです。
旧型客車がブルーに塗り替えられていったのは、近代化改修が始まった 1964(昭和39)年からですが、「DF40形」は 1963(昭和38)年に赤とグレーに塗り替えられていますので、実車でこの組み合わせは、ギリギリで無かったと思われます。
トミックス旧製品の「オハ35形(品番 2507)」と連結。
この組み合わせは、実際にあったんじゃないかなぁ。
連結面を斜めから。
こちら側にはステップがありますが・・・。
こちら側にはステップがありません。
まぁ、連結していると分からないものです。
(^_^;ゞ
「DF40形」が登場したのは、蒸気機関車が現役だった昭和30年・・・まだ戦後10年ですよ。
こんな鮮やかなカラーでモダンなデザインの機関車が登場したのは、大きな衝撃だったのではないでしょうか。
青い客車も似合います。
(^_^)
涼しげなブルーのボディに、円形の側窓、フロントが水中メガネ。
この機関車を見ていると、私は潜水艇を連想してしまいます。
「DF40形」は、「DF91形」に改称後、正面に重連用の貫通扉が設置されるなど、「DF50形」と似た意匠とカラーに改造されましたが、そちらも「品番 A8196」としてマイクロエースから模型化されています。
このモデルはカプラーがありませんでしたが、加工することで連結可能になりました。
安値で入手できたので、大満足です。
(^_^)
コメント
コメント一覧 (2)
欠損を逆手にとって、ディテールアップと復活させた手法が実に素晴らしいです。
中古模型再生には時として割り切りが必要ですね。
茶色と黒ばっかりだった当時、淡い水色と黄帯を纏う新型機関車はさぞや注目の
的であったろうなと想像するのみです…いかんせん実車見たことないですし。
手法が素晴らしいかどうかはさておきまして(笑)、取り敢えず再生できたのでヨカッタです。
多少破損している模型でも、修復可能なら安値で購入するのはアリかな・・・と思いました。
その場合、自分の技量を見誤ってしまうと悲惨なことになりそうですが。
(^_^;ゞ
機関車に限らず、現在の鉄道車両は、スタイルも合理的に設計されているようです。
中身は最新型でも、外見はこの「DF40形」のように懐かしい感じのデザインにはできないものかな・・・と思うことはありますね。