東武鉄道は10日、「日光詣スペーシア」の先頭車両を、台湾の台北駅で展示すると発表しました。

東武と台湾鉄路(台鉄)は、日台間の交流人口増加を図るため、2015年に友好協定を締結。以降、相互送客キャンペーンの実施や、視察や意見交換、コラボ企画といった交流を続けてきました。両社は、友好協定締結10周年を迎えたことを記念して、「日光詣スペーシア」を台湾で展示することを決めたとしています。
日光詣スペーシアは、「日光東照宮四百年式年大祭」を記念して2015年に運転を開始した、100系「スペーシア」の特別塗装編成です。今回台湾に渡るのは、100系のトップナンバーである101-1号車。コンパートメントを設置した車両です。なお、東武特急車両が海外に渡ること、台鉄施設内において海外の車両が展示されることは、それぞれ初めてだといいます。なお、該当車両を含む101編成は、2021年から1720系「デラックスロマンスカー」を模した塗装で運転されていました。
「日光詣スペーシア」の展示開始時期は、2025年度冬季を予定。台北駅の東三門付近に展示する予定です。両社はこのほか、友好協定締結10周年記念事業として、相互プロモーションや、SLを軸とした事業に基づく各種交流も検討しているとしてます。