首都圏新都市鉄道は、11日に発表した2025~2029年度の中期経営計画などで、新造車両「TX-4000系」の導入を検討していることを公表しました。

同社が運行するつくばエクスプレスは、2025年8月に開業20周年を迎えます。同線の開業以降、沿線では住民が増加しており、つくばエクスプレスの利用者増にもつながっていることから、同社では現在6両編成となっているつくばエクスプレスの8両編成化事業を進めています。
首都圏新都市鉄道が同日に発表した運賃改定申請の補足説明資料によると、TX-4000系は、8両編成化事業や車両の老朽化にともない導入を検討しているとのこと。同社は「お客様の乗り心地向上を目指します」と説明しています。なお、同社の広報担当部署によると、TX-4000系の導入時期や両数といった詳細については、現段階では発表できるものはないとのことでした。
8両編成化事業では、新車の導入のほか、総合基地の整備拡充、駅ホームや留置線の延伸などを進めるとのこと。東京都内の地下6駅のホーム延伸工事は2023年度までに完了しており、現在は北千住駅のホーム工事を実施中。さらに2025年度には、柏たなか駅のホーム延伸工事にも着手する予定だといいます。8両編成化事業は、2030年代前半の供用開始を目指しています。
また、今回の中期経営計画では、QR乗車券システムやタッチ決済乗車サービスの導入、「TXアプリ」の導入、駅における情報提供・情報発信の充実・強化、コンビニエンスストアの新規設置、駅機能や保有資産を活用した沿線価値の向上、交通政策審議会答申プロジェクト(東京駅延伸)への対応などが盛り込まれています。