東急電鉄は9日、大井町線で運行している9000系のうち1本について、先頭車正面の帯を、デビュー時の赤色に復刻すると発表しました。

9000系は、1986年にデビューした車両です。ほとんどの編成が東横線で活躍していましたが、2013年の東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転開始を機に、全編成が大井町線に転属。現在は5両編成の各駅停車用車両として運用に就いています。

大井町線では、6020系5両編成の導入が予定されており、9000系は数年後には引退することとなります。東急では、大井町線の運転士・車掌から「長年にわたりご利用いただいたお客さまに感謝の気持ちをお伝えしたい」との声があがり、今回の企画が実現したと説明しています。
デザインを復刻する9000系は、第1編成の9001編成。4月12日から当面の間、大井町~溝の口間を中心に運転されます。また、東急電鉄とクラブツーリズムでは、今回復刻する9000系の有料撮影イベントを、5月18日に開催することも発表しています。
なお、6020系に置き換えられ、数年後に大井町線から引退する予定の9000系ですが、2025年度中に「サステナ車両」として西武鉄道に譲渡され、西武秩父線などに投入される予定です。