JR西日本は、3月15日のダイヤ改正にあわせ、臨時快速「エキスポライナー」の運転を開始しました。新大阪駅と桜島駅を結ぶ列車で、4月13日から10月13日まで開催される「大阪・関西万博」の会場アクセス列車として、万博の会期終了日まで運転されます。
この列車で主に使われる車両は、323系の「JR WEST Parade Train」。桜島駅寄りの1号車を改造した編成で、車内にLEDパネルを設置し、走行中にAR技術を用いたリアルタイム映像を楽しめる特別車両です。

ただし、3月17日以降、一部の列車では、この323系ではない車両が「エキスポライナー」に投入されています。大和路線の「大和路快速」などで使われている221系です。
221系が使われるのは、新大阪駅を平日朝7~9時台に出発する、桜島駅行きの4本です。運用の流れを見ると、221系は大和路線・おおさか東線の「直通快速」で大阪に到着した後、「エキスポライナー」に充当されているよう。平日朝ラッシュ時には「JR WEST Parade Train」も大阪環状線・JRゆめ咲線の運用に就くため、運用に比較的余裕のある221系が、平日朝ラッシュ時のみ臨時快速運用に流れているようです。
なお、221系による「エキスポライナー」は新大阪駅発のみで、折り返しの桜島駅発はすべて回送となっています。

ちなみに、221系は普段はJRゆめ咲線の営業運転に使われることはありませんが、2014年4月には、221系などの3ドア車が、朝ラッシュ時の運用に入ったことがありました。これは、次期大阪環状線車両(現在の323系)の導入に向け、3ドア車の導入可否を検証するために実施したもの。「大和路快速」などで3ドア車が使われている大阪環状線とともに、当時は4ドア車のみの運用だったJRゆめ咲線でも、221系などの3ドア車が営業列車に投入されていました。
また、2023年のダイヤ改正では、221系によるおおさか東線の「直通快速」が、回送列車としてではありますが、大阪駅到着後に安治川口駅まで入線するという運用が登場していました。