鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

2022年春ダイヤ改正で何が変わる?~東日本編~

2022年3月6日(日) 鉄道コムスタッフ

早すぎるロマンスカー「VSE」の引退

多くの私鉄でも、JRグループと同じ3月12日に、ダイヤ改正を実施します。

小田急電鉄では、このダイヤ改正に先立つ3月11日に、ロマンスカー50000形「VSE」の定期運転を終了します。

定期運転を終了する50000形「VSE」
定期運転を終了する50000形「VSE」

VSEのデビューは2005年。当時落ち込んでいたロマンスカーの観光需要のテコ入れを目的に企画され、1987年デビューの10000形「HiSE」以来となる展望席つきロマンスカーとして登場。デビュー時は「シートサービス」を提供するなど、ロマンスカーにおけるフラッグシップとして扱われていました。

一方、デビューから約17年が経過し、搭載機器は経年による老朽化が進んでいました。また、乗り心地向上を目的として採用した「車体傾斜装置」や「車高調整装置」について、部品の入手が困難となっていたともいいます。しかしながらVSEは、熱を加えて溶接する大規模更新が難しい「アルミ合金ダブルスキン」の車体となっており、機器更新や車体傾斜装置等の撤去といった構造変更が困難。そのため、VSEは早期の引退を余儀なくされました。

VSEは、3月11日に定期運転を終了した後も、2023年秋ごろまでの間、臨時ダイヤによるイベント列車での運行を継続する予定。ダイヤ改正後の3月26日には、団体臨時列車「新入生応援号」として運転されることも発表されています。しかしながら、かつてロマンスカーのイメージであった展望席つき車両は、ダイヤ改正後は70000形「GSE」2本のみとなってしまいます。

展望席つきロマンスカーは「GSE」のみに
展望席つきロマンスカーは「GSE」のみに

鉄道コムおすすめ情報

画像

「表定速度」日本最速は?

「表定速度」が最も速い列車は? 新幹線と在来線の各列車を見る2024年度版ランキング

画像

南砂町駅新ホームを見る

5月13日に供用開始となる、東西線南砂町駅の新ホーム。報道公開で見た様子をご紹介します。

画像

東上線に新型車両導入へ

9000系の置き換えに向け、車両の設計を開始。2024年度の東武鉄道鉄道事業設備投資計画で発表。

画像

めでたいでんしゃの「祖先」

7月13日に南海の観光列車「はじまりの『めでたいでんしゃ』」がデビューへ。2000系を改造。

画像

あえて「車両が無い」鉄道写真

鉄道写真は、車両が写っている写真だけではありません。列車以外の鉄道写真の撮り方を、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

5月の鉄道イベント一覧

新緑がまぶしい季節となりました。5月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。