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相鉄の「特徴的なデザイン」の新型、2026年春デビューへ 運転区間は?

2025年4月25日(金)14時38分

相模鉄道は25日、新型車両「13000系」の詳細を発表しました。

相鉄の新型車両「13000系」(イメージ)
相鉄の新型車両「13000系」(イメージ)

13000系は、2025年度に導入する新型車両。同社は2月に同形式の導入を発表していましたが、今回その詳細や運行開始時期を明らかにしました。

この車両は、「安全×安心×エレガント×未来」をデザインコンセプトに定め、車両前面の水を切り拓いて進む海の生き物のような流麗な造形や、前照灯の「未来を見つめる目」など、特徴的なデザインとしたといいます。

「水を切り拓いて進む海の生き物」のような「流麗な造形」を目指したという先頭部
「水を切り拓いて進む海の生き物」のような「流麗な造形」を目指したという先頭部

車体は、横浜をイメージした濃紺色「YOKOHAMA NAVYBLUE」で塗装。車両前面中央部には、「YOKOHAMA NAVYBLUE」のマット色を新たに導入しています。

前照灯は、入線時にホームから車両の横顔が美しく見える新設計を実施。前照灯の両端部には、「13000系」の「Concept Emblem」を採用したほか、前照灯の内部は、線路の色であるさび色をイメージした配色としています。

前面では、中央部にマット色を導入し、前照灯もホーム入線時の見え方を意識(イメージ)
前面では、中央部にマット色を導入し、前照灯もホーム入線時の見え方を意識(イメージ)

車内は、近年導入していた20000系や12000系と同様、グレー色を基調とした内装で統一。ガラス製の荷棚や仕切り、貫通扉の採用により、開放感のある室内としています。また、時間帯で色調が変化する調色調光式のLED照明の採用や、全車両へのベビーカー・車いすようフリースペース設置、一部優先席への「ユニバーサルデザインシート」の採用も、従来車両より踏襲されています。加えて、12000系と比較すると、先頭車の座席は1両あたり6席増加しています。

12000系の車内(イメージ)
12000系の車内(イメージ)

環境面では、12000系と同型のIGBTタイプのVVVFインバータ制御装置導入。既存車両と比較して、1両あたりの走行にかかる電力使用量を、最大39パーセント抑制するとしています。このほか、機器面では、「ナノイーX」搭載の空気清浄機やドア上の17インチ液晶式案内表示器の設置、車内防犯カメラの解像度・フレームレート向上、ホームドア設置駅で自動停車する装置「TASC」の導入などを実現しています。

13000系は、2026年春に営業運転を開始する予定。2025年度の導入数は8両編成1本で、相鉄線内のみを運転する車両として導入するとしています。

【4月25日20時38分追記:本文表記を一部訂正しました】

2025年4月25日(金)20時38分更新

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