鉄道コム

大阪・奈良間の特急「まほろば」定期化へ 「北陸特急」改造のリニューアル車も投入

2024年12月13日(金)14時58分

JR西日本は13日、特急「まほろば」を定期運行化し、リニューアル車両も投入すると発表した。

「まほろば」に投入するリニューアル車両(画像:JR西日本)
「まほろば」に投入するリニューアル車両(画像:JR西日本)

「まほろば」は、大阪・新大阪~奈良間をおおさか東線経由で結ぶ特急列車。2024年12月現在は、土休日の臨時列車として運転されている。同社は、2025年3月15日のダイヤ改正において、同列車を土休日に定期的に運転する列車とする。

同列車の定期列車化にあわせ、JR西日本では、リニューアル車両を投入する。北陸方面の特急列車で使用していた683系2000番台を改造。3両編成2本を順次投入する。

リニューアル車両では、奈良を体現する2つの魅力として、「安寧」と「悠久」の2つのデザインを展開する。デザインは、なら歴史芸術文化村(奈良県知事公室万博推進室兼務)の松本耕士氏の協力の下、GKデザイン総研広島が監修した。

「安寧」編成は、蘇芳(すおう)色や金色などを用いた暖色系のイメージで、「楽園の陽光感」を表現。座席モケットでは、蘇芳色のシートに、奈良時代・平安時代に装飾として多く用いられた「宝相華(ほうそうげ)文様」をあしらう。

「安寧」編成の外観イメージ(画像:JR西日本)
「安寧」編成の外観イメージ(画像:JR西日本)
「安寧」編成の車内イメージ(画像:JR西日本)
「安寧」編成の車内イメージ(画像:JR西日本)

「悠久」編成は、深みを帯びた仏像の経年変化を思わせる、墨色と灰渋(はいしぶ)色を採用。「文化の万世(万葉)への継承」を車体で表現した。座席モケットは墨色となっている。

「悠久」編成の外観イメージ(画像:JR西日本)
「悠久」編成の外観イメージ(画像:JR西日本)
「悠久」編成の車内イメージ(画像:JR西日本)
「悠久」編成の車内イメージ(画像:JR西日本)

リニューアル車両は、外観や座席モケットのリニューアルなどのほか、車内Wi-Fiや全席コンセント、荷物スペースを設置。車椅子スペースも拡大している。リニューアル車両の運転開始時期は、「安寧」編成が2025年4月5日、「悠久」編成が同年秋ごろを予定している。

2024年12月13日(金)17時39分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 広島電鉄広島駅高架乗り入れ・駅前大橋ルート開業[2025年8月3日(日)]
  • 超電導リニアL0系 改良型試験車「M10」投入[2025年夏]
  • 東急大井町線各駅停車用6020系導入[2025年夏以降]
  • 伊予鉄道ICい~カードサービス終了[2025年9月]
  • 京阪電気鉄道運賃改定[2025年10月1日(水)]
  • 井原鉄道運賃改定[2025年10月1日(水)]
  • 身延線(鰍沢口~甲府間)TOICA導入[2025年秋]

鉄道コムおすすめ情報

画像

相鉄13000系詳細発表

デザインや一部仕様が明らかに。2026年春デビュー予定の13000系、どこを走る?

画像

江ノ電に新型「700形」導入へ

2006年の500形以来となる新型、2026年度に導入予定。車内のカラーテーマは編成別に3種類。

画像

川口駅に「中電」停車へ

上野東京ラインの川口駅停車に向け、JR東日本と川口市が基本協定を締結。あわせて駅施設も整備。

画像

羽田空港アクセス線の現況は?

2031年度の開業を予定している「羽田空港アクセス線」(仮称)。その工事の現状は?現場の様子をご紹介します。

画像

鉄道動画の撮影・編集のコツ

近年のカメラは、動画撮影機能も超充実! 鉄道カメラマンの助川康史さんが、鉄道動画の撮影のコツや編集方法などをご紹介します。

画像

5月の鉄道イベント一覧

新緑がまぶしい季節となりました。5月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。