ニュースリリース

2022年06月29日

「都市近郊リゾートみうらの創生」実現に向け

MaaS基盤整備で企画乗車券のデジタルチケット利用率が40%を突破

エリアマネジメント組織「COCOONファミリー」も約2倍の134団体に

京浜急行電鉄株式会社(本社:横浜市西区、社長:川俣 幸宏、以下 京急電鉄)が事務局を務める「COCOONファミリー」は、京急電鉄が2021年度5月に発表した中期経営計画で掲げる「都市近郊リゾートみうらの創生」に向け、三浦半島でのエリアマネジメント活動を推進しているなかで、このたび、企画乗車券のデジタルチケット利用率が約40%となるとともに、エリアマネジメント組織「COCOONファミリー」の参加団体数が130団体を突破しました。進捗につきましては以下をご覧ください。

三浦半島でのエリアマネジメントとして取り組む4つの活動の進捗について
MaaS基盤整備
  • 企画乗車券のデジタルチケット利用率は、ゴールデンウィーク中に「よこすか満喫きっぷ」で38%、「葉山女子旅きっぷ」では41%となった
  • デジタルチケットを事前購入できることから、夜間の購入が大幅に増加
  • 観光型MaaS「三浦COCOON」WEBサイトの機能を拡大し共通の予約・決済サービス、マルチモーダル経路検索機能を実装、78万PVを獲得
エリアマネジメント組織化
  • 2020年10月に地域事業者と共同でエリアマネジメント組織「COCOONファミリー」を結成
  • 加盟団体は結成時の60団体から134団体(2022年6月29日現在)と、約2倍
地域事業者支援による拠点整備
  • 2022年3月に横浜銀行とパートナーシップを締結し、三浦市三崎地区の古民家を分散型宿泊施設「三崎宿」として再整備する事業を支援
  • 「クックパッドマート」を活用した三浦半島地産品の販路拡大を支援、ほか全6事業を創出
モビリティ基盤整備
  • 2021年4月に電動キックボードシェアリングを開始
  • 2022年4月に超小型BEV「COMS」を使用した観光レンタカー事業「my-mo(ミューモ)」を開始し、脱炭素観光にも取り組む

京急グループは、今後も三浦半島エリアマネジメントを推進するとともに、成長トライアングルゾーンなど京急沿線全体へのエリアマネジメント活動の拡大も進めてまいります。

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デジタルチケットイメージ

三浦半島でのエリアマネジメント活動の進捗について

エリアマネジメント活動全体イメージ

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【エリアマネジメント組織化】について

2020年10月に地域事業者と共同で、京急電鉄が事務局の三浦半島の観光活性化をめざすエリアマネジメント組織「COCOONファミリー」を結成、エリアマネジメントを推進しています。

成果

  • 加盟団体は結成時(2020年10月)の60団体から現在134団体(2022年6月29日現在)と、約2倍増
  • 2021年12月にワークショップ「COCOONファミリーMeetup!」を初開催。約100名が参加し、三浦半島4市町のキャッチフレーズを決定。2021年1月からキャッチフレーズに合わせた情景のポスターなどで車内広告をジャックしたトレインジャック列車を運行
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【地域事業化支援による拠点整備】について

魅力ある拠点づくりで新たな需要を創造するため、遊休資産などを生かした滞在拠点やワーケーション施設の整備、マーケットの開催など拠点整備を進め、現在まで6事業を創出しています。

成果

  • 2022年3月に横浜銀行とパートナーシップを締結、三浦市三崎地区の古民家を再整備する事業を支援し、2022年4月に分散型宿泊施設「三崎宿」が開業
  • 2022年4月から「クックパッドマート」を活用した三浦半島地産品の販路拡大支援を開始
  • 閉館した京急油壺マリンパーク跡地で2022年1月に「京急油壺温泉キャンプパーク」を開業
  • 2022年1月から隔週土曜日に地域事業者と連携し地産品マーケット「油壺マーケット」を開催
  • 2020年11月から順次、観音崎京急ホテル、ホテル京急油壺 観潮荘、城ヶ島京急ホテル駐車場跡地や京急油壺マリンパーク跡地にRVステーションを開業
  • ワーケーション拠点として2021年2月から観音崎京急ホテル・ホテル京急油壺 観潮荘客室を販売
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分散型宿泊施設「三崎宿」

MaaS基盤整備

MaaSで三浦半島内の観光・モビリティを一元化することで、観光客が「三浦COCOON」内でシームレスに予約・決済ができる快適な三浦半島観光を実現するとともに、事業者もアクティビティの予約・決済を一括管理でき業務効率化、データ分析も可能となる、観光型MaaS「三浦COCOON」を整備しています。

成果

  • 企画乗車券「よこすか満喫きっぷ」「葉山女子旅きっぷ」を2022年4月からデジタル化。ゴールデンウィーク期間中にはデジタルチケット利用率が「よこすか満喫きっぷ」で38%、「葉山女子旅きっぷ」では41%と、デジタルへの移行が大きく進んだ。また夜間の購入が大幅に増加した
  • 観光型MaaS「三浦COCOON」WEBサイト上でMaaSサービスを開始し、COCOONファミリー共通の予約・決済プラットフォームやマルチモーダル経路検索機能を実装し、現在まで78万PVを獲得
  • 株式会社アイシンによる観光案内ナビ「Smart Buddy」導入で渋滞回避に貢献
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モビリティ基盤整備

拠点の価値を上げることを目的に、電動キックボードや超小型BEVレンタカーなどのモビリティを三浦半島全体で整備しています。

成果

  • 2021年8月に事業者が共同でモビリティ拠点を開拓・拡大する「COCOONモビリティパッケージ」を開始、22か所のモビリティ拠点を整備
    • 既存含む。レンタサイクル、電動キックボード、my-mo、RVカー、タイムズカーシェアの合計数
  • 2021年4月から電動キックボードを7か所、2022年4月から超小型BEV「COMS」を使用した観光レンタカー「my-mo」を4か所10台、タイムズカーシェアを2か所4台設置(予定含む)
  • 2020年10月からRVカーレンタル「RVカーシェアリング」を開始
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モビリティイメージ

(参考)

エリアマネジメント組織「COCOONファミリー」について

観光型MaaS「三浦COCOON」を活用し、三浦半島の観光活性化のため地域の観光事業者や自治体、サポート企業などが集まるコミュニティです。

活動内容

  • 「三浦COCOON」の基盤を活用した観光共同開発、相互集客、観光DXの推進
  • モビリティ、2次交通基盤共通整備による回遊性向上(シェアサイクル、カーシェア、駐車場シェア、海上交通、オンデマンド交通、電動キックボード等)
  • 宿泊施設、ワーケーション、2拠点居住など多様な滞在環境の整備
  • スタートアップ企業などの誘致、YRP(横須賀リサーチパーク)との連携
  • 農業漁業体験開発や地産品販路拡大など6次産業への取り組み
  • 不動産の活用、共同開発等の検討(観光施設、就業、居住環境整備など)
  • エリア広域活性化イベントの企画運営
  • 参加団体交流イベント、ハッカソンの実施運営

観光型MaaS「三浦COCOON」について

URL

サービス内容

予約機能

三浦半島の観光事業者が共通で使用できる予約プラットフォームを提供しています。

決済機能

「三浦COCOON」を通して予約したアクティビティのオンライン決済機能です。三浦半島でのアクティビティ特有の天候リスクによる自動返金にも対応いたします。クレジット決済が利用可能です。今後ICやQR決済等の多彩な決済手段の提供を目指します。

デジタルチケット機能

「三浦COCOON」を通して決済を行ったアクティビティ向けに使用します。京急電鉄の企画乗車券「よこすか満喫きっぷ」「葉山女子旅きっぷ」も購入できます。

マルチモーダル経路検索機能

一般的な電車、バス等の公共交通機関だけの検索ではなく、レンタサイクルや電動キックボード、カーシェアなども含めた経路検索が可能です。アクティビティページから、「ここへ行く」ボタンによる現在地からのワンタッチ検索も実現します。オンデマンド交通やタクシー配車との連携も目指します。

観光型MaaS「三浦COCOON」サービスイメージ図

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