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ニュースリリース

2021年4月 7日
経営関連

2021年4月 社長会見(東京)
1.営業・輸送概況
2.「おためし地方暮らし」プロジェクト
〜仕事はそのまま、ローカルに暮らし、ときどき出社〜
3.電気工事の省力化に向けた取り組み

詳細

【追悼慰霊式について】
 まもなく福知山線列車事故から、16年が経とうとしております。
 例年、執り行ってまいりました追悼慰霊式について、昨年は新型コロナウイルス感染症の状況をふまえ、やむを得ず開催を取りやめとさせていただきました。
 今年度は現在のところご参列の人数を少なくさせていただくなど、感染防止に留意した上で執り行う予定です。

1.営業・輸送概況
 2月・3月の状況についてお知らせします。
 対前年比と対前々年比を記載していますが、コロナ前との比較という意味で、対前々年比を使ってご説明します。

【運輸取扱収入(速報値)】
 収入ですが、対前々年比で2月は45.5%、3月は59.0%です。

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【新幹線・在来線特急・近畿圏のご利用状況(速報値)】
 ご利用については、山陽新幹線は対前々年比で、2月は31%、3月は42%、北陸新幹線では2月は28%、3月は40%です。
 全国的にも緊急事態宣言は解除され、お客様のご利用は徐々に回復傾向にありますが、ワクチン接種もこれからという状況であり、本格的な回復はまだ見通せない状況です。
 このような状況の中、先月にはダイヤ改正により深夜帯ダイヤの見直しや特急列車の一部臨時列車化など従来にない取り組みをスタートしました。
 また、今後オフィス部門での分担見直しや業務のシンプル化により徹底した効率化を進めていくなど、引き続き構造改革を加速させていきたいと考えています。

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2.鉄道のある暮らし 「おためし地方暮らし」
 次に「おためし地方暮らし」プロジェクトについてご紹介します。
【背景と取り組み概要】
 昨年10月に見直しをいたしました「中期経営計画2022」において、「地域共生の深耕と新たな価値創造」という項目をお示ししました。
 その具体的な取り組みの一つとして、好きな時間に好きな場所で働くというような「新しいライフスタイルの広がりへの対応」に取り組んでまいります。
 アフターコロナにおきましては、時差通勤に加え、生活拠点の変更やワーケーションの増加などをはじめとしたライフスタイルの多様化が進むと考えています。
 そのような変化に対応した取り組みとして、今年度は、拠点駅のセンターオフィスを核とし、大阪、新大阪、三ノ宮など、約40拠点にシェアオフィス、ブース型ワークプレイスなどを整備し、ワークプレイスネットワークを構築することを先月発表しました。
 また、昨年秋に白浜・広島方面を対象に実施し、ご好評いただきました、ワーケーションの実証実験につきましては、第2弾として、北陸方面などを対象に加えた「JR西日本×住まい・ワーケーションサブスク」を実施することもお知らせしました。

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【プロジェクトのねらいとイメージ】
 今回は、そこからさらに一歩踏み込みました「地方居住」に向けた取り組みを、地方自治体などと協力して行うことについて、お話をさせていただきます。
 このプロジェクトのねらいは、地方で実際に居住いただいて、そのエリアの魅力を知っていただくことで、関係人口・交流人口・定住人口の増加による地域活性化、さらには鉄道利用の促進につなげたいというものであります。
 まず今回は実証実験という位置付けで始めてまいりますので、「大阪など都市圏の仕事を持ちながらの地方居住」というライフスタイルがどの程度可能なのか、また、社会的にニーズがあるのかというところを確認したいと考えています。
 弊社はこの取り組みの企画・PRに加え、都市圏への移動に係る費用の割引や、各種生活支援を、自治体や地元企業様には、住まいの貸与や家賃補助などを行い、地方居住のハードルとなる物件探しの手間や費用面の低減を図ります。

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【サブスクサービス等の詳細】
 今回の実証実験は、2021年の6月から2022年3月まで行う予定です。場所は兵庫県丹波篠山市、京都府南丹市、滋賀県高島市の3市で行い、各市5組程度募集します。
 鉄道の割引についてですが、丹波篠山市と南丹市に居住いただく方には特急料金を、高島市に居住いただく方には運賃を、それぞれサブスクサービスとして提供します。
 なお、本日より、専用のホームページを公開しておりますので、詳細についてはそちらもご覧いただければと思います。加えて、4月21日の18時半からオンラインセミナーを開催いたします。
 今後もこうした実証実験を積み重ね、社会変容に対応した新しいライフスタイルを、「鉄道のある暮らし」として提案してまいります。
 そして、鉄道をはじめとした各種サービスを掛け合わせた多様なライフスタイルを「NEW WAY of RAILWAY」のもと、創出していきます。

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 詳細ページURL:https://www.westjr.co.jp/life/living/otameshi_life/

3.電気工事の省力化

【ブラケットハンドリング車の開発の狙い】
 最後に、ロボットアームを搭載した鉄道電気工事用車両である「ブラケットハンドリング車」の開発についてご紹介します。
 当社は、かねてから、労働力不足に危機感を持ち、安全に、より少ない人数でメンテナンスが出来るよう様々な取り組みを進めています。
 このような生産性向上や鉄道労災防止につながる、電気工事の省力化に関する取り組みです。

【可動ブラケットについて】
 ブラケットは電柱に固定して電線等を支持する部材のことで、当社管内の在来線で約7万本が設置されています。
 現在、ブラケットの取替工事の大部分は人力で行っており、年間で約2千本の取替工事を実施しています。
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【ブラケットハンドリング車 概要】
 このような作業について生産性向上を図るべく、JR西日本グループの一員であります「西日本電気システム株式会社」と共同でブラケットハンドリング車を開発しました。
 ブラケットハンドリング車は、3Dカメラによる空間認識や、ロボットアームの自動制御により、取替工事の大部分を自動化することが可能です。
 ロボットアームを搭載した鉄道電気工事用車両の導入は、私どもの知る限り、国内の鉄道事業者では初の取組みとなります。
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【ブラケットハンドリング車 導入効果】
 これまで人力で行っておりました「高所での重量物の運搬作業」が削減できるため、一作業あたりの作業員を約4割削減できると見込んでいます。
 また、労働災害発生のリスクを低減することにもつながります。
 ブラケットハンドリング車は、2021年度中に1台導入し、準備出来次第、京阪神・岡山・広島エリアでの運用を予定しています。
 このような省力化や機械化を通した労働環境改善により、終電の繰り上げ同様に、働き手の確保に取り組むとともに、鉄道労災防止により安全性向上を図ってまいります。
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