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新京成電鉄(株)殿向け80000形の紹介

新京成電鉄鞄a向け80000形
 

この度、新京成電鉄株式会社(新京成電鉄)殿向け80000形を納入しましたので、その概要を紹介します。  当形式は京成グループの標準車両として『受け継ぐ伝統と新たな価値の創造』をコンセプトに新京成電鉄殿と京成電鉄株式会社(京成電鉄)殿で共同開発された車両で、構体や機器配置などの基本設計は京成電鉄殿向け3100形と共通とし、外観デザインやインテリア、主回路装置や無線装置などを80000形仕様としています。新京成電鉄殿は2014年からV.I.(Visual Identity)を導入しており、これまでにN800形などの現行車両はV.I.にあわせてリニューアルされています。80000形もこのV.I.をベースに現行車用のデザインを踏襲した外装カラーリングや内装材料を採用いただいています。

 

車体及び外観デザイン

構体材質は3100形と同様にステンレス鋼を基本とし、先頭構体には普通鋼を採用しています。先頭形状及び外観デザインは当社が提案したものを採用いただいており、カラーリングは新京成電鉄殿のコーポレートカラーであるジェントルピンクを下部に加えて上部にも配色し、高架区間走行時でも周囲からわかるようにしています。

 

インテリア

ガラス製の袖仕切り、全面ガラス製の貫通扉、背もたれを高くしたハイバック形ロングシートなど外観デザインと同様に当社が提案したものを採用いただいています。優先席の背もたれのモケットは青を基調とし、ハートマークをあしらっており、優先席以外はコーポレートカラーのジェントルピンクとしています。貫通扉や側窓のカーテンには新京成線沿線で生産が盛んな葡萄や梨が描かれています。

室内
優先席

 

 

装置 

フルSiC素子を使用したVVVFインバータ装置を採用することで、N800形に搭載しているIGBT素子のVVVFインバータ装置よりも約19%の消費電力削減を図りました。車内においては空気を浄化するためのプラズマクラスターイオン発生装置、17インチ液晶車内案内表示器×2画面、車内セキュリティー向上のための防犯カメラ3台を各車両に搭載しています。

80000形は2019年に1編成製作し、走行試験や確認走行を終えて2019年12月27日より新京成線に営業投入されました。新京成電鉄殿の車両の形式には全て「8」が使用されています。これは「安全と繁栄を願い、末広がりで縁起がよい数字」という理由でつけられているそうです。この度新製した80000形も通勤・通学などに使われるお客様を安全に目的地まで送迎し、新京成電鉄殿をはじめ、80000形に関わる皆様のご安全とさらなる繁栄を願っています。

 

 

[ 新京成80000形]
[鉄道車両本部]