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ニュースリリース

2014年3月12日
経営関連

3月定例社長会見

詳細

 今月は、「最近の営業・輸送概況」「ホーム上の安全対策『ホーム柵』の整備」「『義経』号の移設と構内運転復帰」の3点についてお話させていただきます。

1 最近の営業・輸送状況
 (1) 運輸取扱収入の状況
 2月は前年比103.0%で、好調が続きました。
 また3月は10日時点で前年比106.4%で推移しておりますが、これは3連休増に伴う前売りきっぷの販売増や、グランフロント大阪やあべのハルカスなどの大型商業施設開業による近距離券の増、6カ月定期券買い替えによる定期券の販売増などが要因だと思われます。

○運輸取扱収入の状況(前年同日比)
対象期間 収入計 近距離券 中長距離券 定期券
2月 103.0% 102.6% 103.9% 100.4%
3月
(3月10日まで)
106.4% 102.3% 105.2% 115.1%
25年度累計
(3月10日まで)
102.3% 104.2% 102.3% 100.3%

 ※注釈 駅などでの取扱高を示します。
 ※注釈 直営の速報値です。

 (2) 新幹線・在来線特急・アーバンネットワークのご利用状況
 新幹線・在来線特急・アーバンネットワークのご利用状況も運輸取扱収入と同様の傾向となっており、3月は10日時点の前年比で新幹線が100%、在来線特急が99%、アーバンネットワークが103%となっております。アーバンネットワークについては、あべのハルカスなどの大型商業施設の開業効果などにより、前年を上回って推移しております。
 なお、あべのハルカス開業後の3月7日から10日の4日間における天王寺駅の近距離券発売枚数は、前年比115%となっております。第3四半期までで天王寺駅のご利用がすでに前年比で7%程度増加しておりましたが、あべのハルカスのグランドオープンに伴い、さらに10%程度上乗せされていると考えられます。1日あたりの近距離券発売枚数で8,000枚程度の増加となっております。

○ご利用状況(前年同日比)
対象期間 新幹線 在来線特急 アーバンネットワーク
2月 103% 101% 103%
3月
(3月10日まで)
100% 99% 103%

※注釈 3月の数値は速報値です。

 (3)春のダイヤ改正
 3月15日に春のダイヤ改正を行ないますので、簡単にご紹介させていただきます。

 【新幹線】
 徳山駅への「のぞみ」の停車本数を5本増やし、東京方面へのご利用の増加に対応いたします。また、新山口駅への「さくら」の停車本数を増やすとともに、昼間時間帯の広島駅の「のぞみ」をおおむね20分程度の間隔での運転とさせていただきます。広島・山口エリアでの「のぞみ」のご利用がますます便利になります。
 また、今回初めて姫路駅に1日4本の「みずほ」が停車します。大河ドラマ「軍師官兵衛」も放映されていますので、ますます多くの方に姫路を訪れていただければと思います。

 【在来線特急】
 朝夕の通勤時間帯における在来線特急の拡充を図ります。
 特に夜8時から9時台の帰宅時間帯において、一部の特急を30分間隔程度の運転とします。

 【近畿圏】
 ハリーポッターのアトラクションがオープンするUSJへのアクセス路線であるJRゆめ咲線で、直通列車やシャトル列車を増発します。特に朝夕の入園時および閉園後において、より便利にご利用いただけるようにしたいと考えております。

 なお、ダイヤ改正にあわせて各地でセレモニーなどを実施します。
 これからもJR西日本をご利用いただきますようよろしくお願いいたします。

列車イメージ

2 ホーム上の安全対策『ホーム柵』の整備
 ホーム上の安全対策として、私どもは2種類のホーム柵を取り入れております。異なる扉枚数の列車にも対応できるなどのメリットがある「昇降式ホーム柵」については、昨年12月からJRゆめ咲線の桜島駅で実用性の検証を行ってきました。このたび、その結果を踏まえつつ次の試行ステップへ進むこととし、JR神戸線(東海道線)六甲道駅の上り内側線ホーム(3番のりば)で試行運用します。
 六甲道駅での試行運用では、「桜島駅での試行運用で得られた課題の解決策」と「桜島駅で確認ができない検証項目」について確認したいと思っています。
 まず、「桜島駅での試行運用で得られた課題の解決策」については、桜島駅では乗務員の操作性の向上や列車到着時のホーム柵開操作のための時間増加という課題がありましたが、今後は、車掌が操作しなくても列車を検知したら自動的にホーム柵を上げる「自動開扉機能」の技術開発を行い、試行したいと考えています。また、ホーム混雑時に狭隘(きょうあい)部において支障物センサが不必要に検知するという課題については、センサの配置や検知感度の改良などを検討していきたいと考えています。あわせて、必要な機能を果たす範囲内で装置のシンプル化などについても検討してまいります。
 次に、「桜島駅で確認ができない検証項目」については、六甲道駅3番のりばを選んだ理由と重なりますが、大きく3点あります。1点目は、六甲道駅3番のりばには両数や扉枚数の異なる列車が停車しますので、編成の異なる列車に対する機能や操作の確認をいたします。

昇降式ホーム柵

 2点目は、列車到着から発車までの連続動作の確認です。桜島駅は折り返し駅のため、列車の到着から発車まで一定の時間がありましたが、六甲道駅3番のりばでは、列車の到着、お客様の乗り降り、列車の出発が連続しますので、一連の動作がスムーズにいくかどうかを検証いたします。3点目は、六甲道駅は1日約5万人と比較的ご利用が多い駅ですので、お客様の流動への影響を確認したいと思います。
 今年の年末ごろまでの試行運用開始を目指して、準備を進めていきたいと考えております。

検証するポイント、選定理由

 また、学研都市線(片町線)京橋駅の上下線各ホームに「可動式ホーム柵」を整備することとしましたので、あわせてお知らせいたします。これは現在、JR東西線の北新地駅および大阪天満宮駅の上下線各ホームに設置しているものと同様に、横に開閉するものです。
 京橋駅に整備することとした主な理由は以下の2点です。まず、京橋駅は大阪環状線とJR東西線を合わせ1日約26万人という多くのお客様にご利用いただいていることがあります。また2点目は、京橋駅学研都市線ホームには7両編成、4枚扉の列車のみが停車し、列車の扉枚数が統一されていることです。
 少し先ですが、2年後の平成28年春ごろの運用開始を目指してまいります。

可動式ホーム柵

3 『義経』号の移設と構内運転復帰
 弁天町にある「交通科学博物館」は、昭和37年の開館以来、約1,800万人ものお客様にご来館いただいきましたが、平成26年4月6日をもって、52年間の歴史に幕を下ろします。最近では、休日には4,000人から5,000人近くのお客様にご来館いただており、多くのご家族連れや鉄道ファンの皆様で賑わっております。

交通科学博物館

 その「交通科学博物館」から「梅小路蒸気機関車館」、そして今後開館する「京都鉄道博物館」へ移設する車両の第1号が決定しましたので、お知らせします。
 移設第1号は、7100形蒸気機関車「義経号」です。最近では、平成2年に「国際花と緑の博覧会(花博)」の会場内を「ドリームエキスプレス」として、また平成9年には京都駅ビルグランドオープン記念行事の一環として、「梅小路蒸気機関車館」で「SLスチーム号」として走行しました。以来、動態保存機関車として定期的な検査を受けてきており、今回ボイラーなどを修繕したうえで、移設を記念して17年ぶりに構内運転に復帰いたします。

「義経」号を構内運転復帰

 今後の予定としましては、4月13日(日曜日)に 閉館後の「交通科学博物館」で搬出セレモニー、4月17日(木曜日)に「梅小路蒸気機関車館」で搬入セレモニーを予定しております。その後、必要な修繕を行い、10月中旬に構内運転に復帰し、それにあわせたセレモニーを計画しております。
 「交通科学博物館」が52年の歴史に幕を下ろすまで、いよいよ1カ月を切りました。「こうはくへのメッセージ」として2月末までの時点で14,000通弱のメッセージをいただいており、あらためて「交通科学博物館」が皆様に支えられてきたことを実感するとともに、皆さまに心から感謝しております。今後は「京都」に移りますが、「交通科学博物館」で親しまれた内容も織り込みながら、引き続き皆様にご利用いただけるよう努めてまいりたいと考えております。

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