ニュースリリース
運輸
2027年度に高師浜線においてGOA2.5自動運転を開始
今後の生産年齢人口減少により、乗務員の確保が難しくなるなか、限られた経営資源を有効に
活用しながら列車本数を維持し、持続可能な鉄道事業の実現を目指してまいります
2025年03月26日
南海電気鉄道株式会社(社長:岡嶋 信行、以下「南海電鉄」)は、2022年からGOA2.5自動運転運用に向けた実証試験の準備を開始し、和歌山港線(営業キロ程:2.8km)で走行試験(延べ7,200km)を実施してきました。この度、有識者からなるGOA2.5自動運転検討委員会による安全性等の評価を受けたことから、2027年度に高師浜線(羽衣駅~高師浜駅間(営業キロ程:1.4km))において、GOA2.5自動運転を開始する予定です。
今後の計画としては、2025年度中に、GOA2.5自動運転に必要な地上設備と車両改造のための詳細設計、および機器類等の製造を開始します。2026年度は、地上設備の施工および車両改造を完了し、走行試験を実施します。その後、2027年度には、GOA2.5係員の養成を行い、GOA2.5自動運転を開始する予定です。

GOA2.5自動運転車両(8300系)
南海電鉄では、中期経営計画「共創140計画」を策定し、その事業戦略の一つに「公共交通事業のサステナブルな経営」を掲げ、自動運転の実現に向けた取り組みを行ってきました。今後の生産年齢人口減少により、乗務員の確保が難しくなるなか、限られた経営資源を有効に活用しながら列車本数を維持し、持続可能な鉄道事業の実現を目指してまいります。次期中期経営計画においては、自動運転技術の導入をはじめ、鉄道保守における予防安全の強化や業務効率をさらに推進します。サステナブルな事業運営を実現するため、デジタルテクノロジーの活用にも積極的に取り組んでまいります。