2025-03-14
鉄道旅客運賃の改定を申請しました~永続的な鉄道事業運営と良質かつ快適なサービス提供のために~
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西武鉄道株式会社(本社:埼玉県所沢市、社長:小川 周一郎)は、本日、2026年3月(予定)の改定実施に向けて、国土交通大臣宛に鉄道旅客運賃の変更認可申請を行いました。
当社は、常に「安全・安心」を基本に、良質かつ快適なサービスを提供し、東京・埼玉エリアにおいて通勤・通学・観光など、お客さまの生活に欠かせない公共交通機関として事業を運営してまいりました。
しかしながら、テレワークの定着などのアフターコロナの生活様式の浸透や少子高齢化の進展などにより、輸送需要はコロナ禍以前の水準までは回復が見込めない状況にあります。運行ダイヤや保有車両数の適正化などの経営努力を重ねてきたものの、人手不足や資材価格高騰など経費増加の懸念もあり、厳しい経営環境が継続する見込みです。
このような環境下においても、安全・安心なサービスを提供するためには、増加する老朽設備の更新、連続立体交差事業、踏切安全対策、自然災害への対策などの各施策の推進や、人財を確保するための従業員の処遇改善、職場環境改善が不可欠です。さらにホームドアなどのバリアフリー設備のさらなる整備やカーボンニュートラル実現への取組みなども、公共交通機関としての社会的責任を果たすために重要であると考えております。
つきましては、永続的に鉄道事業を運営し、お客さまへ良質かつ快適なサービスを提供するため、当社の経営努力を前提としたうえで、不足する費用の一部についてご利用されるお客さまにご負担をお願いしたく、2002年以来24年ぶり(消費税率変更によるものを除く)となる鉄道旅客運賃の変更認可申請を行いました。
引き続き「安全・安心」を基本に、「住みたい沿線」「訪れたい沿線」を実現するとともに、良質かつ快適なサービスを提供すべく事業を運営してまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申しあげます。
主な申請内容
1.実施予定時期 2026年3月
2.改定率等 改定率10.7% 増収率8.4% ※現行運賃に鉄道駅バリアフリー料金を含めた場合の改定率・増収率です
3.普通運賃
・初乗りは現行水準と比較して10円程度の値上げ ICカード:157円※ → 169円
・観光需要創出・秩父地方活性化のため、遠距離帯は改定幅を抑制
(例)池袋~西武秩父間 ICカード:796円※ → 800円 ※鉄道駅バリアフリー料金を含んだ額です
4.通勤・通学定期
・通勤定期は、概ね対キロ区間ごとの普通運賃の値上げ幅に合わせた改定とする
・通学定期は、家計負担に配慮し据置とする
5.その他
・鉄道駅バリアフリー料金制度による運賃への鉄道駅バリアフリー料金の加算は、今回の運賃改定にあわせ廃止とする(施設整備は継続して実施)
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