北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)建設事業に関するご報告
北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)建設事業に関するご報告
令和7年3月14日
本日、有識者会議の検討結果を受けた中野国土交通大臣から、
・今後の見通しについて、沿線自治体等の関係者に丁寧かつ速やかに説明を行うこと。
・トンネルの貫通に一定の目途が立った段階で、改めて全体工程を精査すること。
・沿線自治体等の関係者と一丸となって、一日も早い完成・開業を目指すこと。
の3点のご指示を頂戴しました。
北海道新幹線の早期開業には地元関係者の皆様の強いご期待をいただいている中で、結果として、完成・開業に大きな遅れが生じる見通しとなったことについて、建設主体として、心よりお詫び申し上げます。
鉄道・運輸機構といたしましては、引き続き、国土交通省と密接に連携しつつ、沿線自治体をはじめ地元関係者の皆様にご協力いただきながら、一日も早い完成・開業を目指して最大限努力してまいります。関係者の皆様におかれましても、なお一層のご協力をいただければ幸いです。
また、明確な開業時期が今回示されるに至らなかった状況については心苦しく思っております。なるべく早く具体的な開業時期が定められるよう、トンネル等の工事を着実に進め、トンネルの貫通に一定の目途が立った段階で、改めて全体工程を精査して参ります。
あわせて、沿線自治体をはじめ地元関係者の皆様に、今後の見通しについて丁寧に説明を行うとともに、引き続き、工事の進捗状況やリスクの発現状況等について、随時情報共有を行ってまいります。
今後も厳しい自然条件、難しい社会状況下での工事となりますが、鉄道・運輸機構といたしましては、北海道新幹線が道民の皆様にとって悲願であり、我が国の高速鉄道ネットワークにおいても大変重要なインフラであるとの認識の下、引き続き、最大限の努力を傾注してまいりますので、関係者の皆様のご理解とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。
北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)の整備に関する有識者会議について(外部サイトに遷移します。)
北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)建設事業に関するご報告
令和6年5月10日
北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)については、2012年6月に着工し、その後、2015年1月の政府・与党申合せで2030年度末の完成・開業を目指すこととされ、建設主体として鋭意工事を実施しております。
しかしながら、複数のトンネルにおいて、掘削前のトンネル発生土受入地確保の難航や掘削開始後の予期せぬ巨大な岩塊の出現、想定を上回る地質不良などにより、現時点において3~4年程度の工事の遅れが生じております。
加えて、一部区間においては、現在なお地質不良が継続しています。また、本年4月以降、建設業における働き方改革(時間外労働の上限規制)も実施されています。今後、さまざまな工程短縮策を講じたとしても、これらに伴うさらなる遅れを全て取り戻すことは困難と見込まれます。
こうした状況を踏まえ、2030年度末完成・開業の目標達成は極めて困難であると判断し、令和6年5月8日、斉藤国土交通大臣に報告いたしました。
大臣からは、
・国土交通省において、有識者の知見もいただきつつ、改めて全体工程の精査を行い、開業目標に関する今後の見通しについて検討を行うので、機構もその検討作業にしっかり対応すること。
・工程遅延を短縮するための様々な検討を行い、一日も早い完成・開業を目指すこと。
・地元自治体等の関係者に丁寧な説明を行うこと。
などの指示がありました。
今後、国土交通省における検討が行われることとなりますが、このような形で、開業を待望しておられる沿線地域の関係者の皆様にご心配をおかけすることとなり、心からお詫び申し上げます。
北海道新幹線の開業時期は、沿線地域や関係者にとって極めて重要な事柄であることから、現下の状況を関係者の皆様にご説明するとともに、なるべく早く今後の見通しを明らかにできるよう最大限対応してまいります。また、引き続き工程の短縮に取り組み、一日も早い開業に向け最大限努力してまいります。