平成25年3月25日
標記研究会を下記のとおり開催しましたので、その概要をお知らせします。
平成25年3月6日(水) 15:00~17:00
三田共用会議所 第4特別会議室
別紙参照
鉄道事業者は観光との連携など地域に根ざしたさまざまな活動を模索しています。
こうした地域鉄道の再生・活性化に向けた取組を大きな動きとしていくために、今後の講ずるべき施策などをこの研究会で検討することとし、「地域鉄道の再生・活性化等研究会」を開催しています。
(1)議題等
・社団法人日本観光振興協会 調査の報告
・独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構 調査の報告
・地域鉄道の再生・活性化等研究会 報告書について
・意見交換
(2)意見交換等
日本観光振興協会 調査の報告
・地域鉄道は通学等生活の足、また温泉地や観光地へのアプローチとしても重要な役割。
・最近の観光動向は「個人の価値観の多様化」「こだわりの旅の拡大」「シニアマーケットの拡大」、鉄道旅行者を増やすムーブメントは「全国デスティネーションキャンペーンの展開」「乗り放題企画乗車券の設定」。鉄道旅行者が増える時期をねらって、地域鉄道各社、地域が更に連携し、「とにかく一度“来てもらう”」取組みを展開することが重要。
鉄道運輸機構 調査の報告
・経営環境や経営状況に基づく地域鉄道の類型化を時系列的視点から分析。事業者及び沿線自治体へのヒアリング調査結果から地域鉄道における再生・活性化に必要な観点をとりまとめ。
・地域鉄道の社会的価値の整理。地域鉄道の再生・活性化に向けた課題分析と課題解決に向けた先進的取組事例を紹介。
・課題分析を踏まえ、「生活路線グループ」「観光路線グループ」「生活・観光路線グループ」それぞれの特徴に合わせた取組方針及び具体的な取組事例を示す。
委員からの意見等
・地域の再生と鉄道の再生は全く一緒。地域鉄道の意義は地域公共サービス。社会的価値の定量化分析は地元住民等の理解を得るのに重要。
・地域鉄道の存続のためには地域の人にファンになってもらうことが一番。観光イベントの実施は、地域住民が家族ぐるみで参加、楽しめるよう工夫することが大切。
・水戸岡鋭治氏のインタービュー記事でも、鉄道は子どもにとって最も楽しい移動手段であり、親子のふれあいができるものと新聞に掲載されている。
・鉄道プラスα(イベント等)で観光客を増やし、一時的なものではなく恒常的にできていけたらよい。鉄道は地域の玄関になりうる。他の地域の地域鉄道がライバルとなるが、良い意味でお互い磨いていけたらよい。スモールサクセスを積み上げて、定着させていくことが大切。
・民間事業者はやはり定期客がなければやっていけない。定期客を守り、観光客を取っていく。
・観光客は県外だけでなく、地元の人も含めた交流人口が「観光」と認識したほうがよい。
・地域鉄道が窓口となって、観光客を地域に案内する。地元の人でも「今日、鉄道に乗ろうよ。」という交流ができればよい。鉄道の乗り方の提案や沿線の旅行の仕方を掲載しているパスポートは有効な手段。
・鉄道事業者が地域の足と言うことではなく、地元住民がそう思うこと。十和田観光電鉄は昨年4月1日で廃止となったが、初めての冬を迎えてその現状を報告して欲しい。
以上
別紙(出席者)(PDF形式)
当日資料1 24年度調査検討フロー(ppver)(PDF形式)
当日資料2 日観協調査 報告(PDF形式)
当日資料3(1)鉄道運輸機構 調査報告<概要版>(PDF形式)
当日資料3(2) 鉄道運輸機構 調査報告〈本編資料〉(PDF形式)
当日資料4(1) 地域鉄道研究会報告書(案)【要約】(PDF形式)
当日資料4(2) 地域鉄道研究会報告書(案)ポイント版(PDF形式)
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