新型R211地下鉄電車をお披露目

2023年2月3日、ニューヨーク州交通局(MTA)はニューヨーク市ブルックリン区のコニーアイランドヤードにて、貫通路式R211地下鉄電車をお披露目しました。貫通路式車両はニューヨーク市交通局(NYCT)の車両として新しい方式のデザインで、柔らかいアコーディオンのような壁面が車両をつないでいる点が特徴であり、この貫通路により乗客はより自由に車両間を移動することができます。

当社はベース契約として535両、オプション1として640両の、計1,175両のR211車両の発注を受けています。貫通路式車両はベース契約の一部として20両の製造・試験が行われています。試験車両の試験結果が良好でその他各要件も満たされれば、貫通路方式を適用して437両におよぶオプション2がMTAより行使される可能性があります。

R211地下鉄車両のプロジェクトには、乗客増加のための多くの特徴があります。乗客へよりよい体験を提供するため、NYCTと当社の共同での開発により、監視カメラ、増設の座席、より詳細な各駅特有の情報を提供するデジタルディスプレイ、より明るさを増した照明と案内標示が搭載されています。R211車両のもう一つの特徴は、既存車両よりも8インチ広い58インチのドア開口です。この幅広のドア開口は乗り降りの速度向上のために設計されており、乗客増加による人の滞留を減らすことを目的としています。

1982年のR62地下鉄車両の受注以来、当社はNYCTと共に、乗客のニーズに応えるため常に最先端の技術を備えた車両設計でNYCT向け地下鉄車両を納入してきました。R211貫通路式車両は、よりよい乗車体験を提供するためニューヨーク市の乗客に新しくお披露目された設計コンセプトです。当社はニューヨーク市地下鉄車両の発展に参画していることを誇りに、安全で信頼性が高く卓越した技術の地下鉄車両をMTAとニューヨークの人々へ提供できるよう、これからも努めつづけます。