「お疲れさま」 いすみ鉄道のキハ28、最後の定期運行は超満員
田中久稔
いすみ鉄道のディーゼルカー(気動車)「キハ28」が27日、定期運行を終えた。国鉄が急行用につくった同系列の気動車では全国で唯一、現役として残る車両。名残を惜しむ多くの人で車内や駅はにぎわった。
この日、キハ28を連結した列車は、1960年代に房総半島を走った国鉄の準急「房総」の復刻ヘッドマークを掲げた。下り一番列車では定員103人のところ129人が乗り、超満員に。キハ28は通常の土日祝日と同様、上総中野(千葉県大多喜町)―大原(同県いすみ市)間を1往復した。大多喜駅で運行を終えてホームを離れる時、見送る人たちから小さな拍手が起きた。
神奈川県から訪れた会社員外山(とやま)羽月さん(23)は「よく令和の時代まで生き残ってくれた」と感慨深げに話した。最終列車を運転した高崎浩さん(62)は「これまで故障はありましたが、無事走ってくれた。お疲れさまと言いたいです」。
2月上旬までは貸し切り列車として不定期運行された後、完全に引退する。
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