宇都宮LRTが試運転、最初は時速5キロから 来年夏に開業へ

石原剛文 津布楽洋一
【動画】宇都宮市の次世代型路面電車、試運転始まる=津布楽洋一撮影
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 宇都宮市栃木県芳賀町を結び、来年8月の開業を予定している次世代型路面電車システム(LRT=ライト・レール・トランジット)の試運転が、17日から始まった。国土交通省によると、軌道をすべて新設するLRTは国内初という。

 17日午前9時すぎにLRTの車両が宇都宮市内の車両基地を出発した。架線柱や停留場に接触しないことを確認しながら、近くの平石停留場付近までの区間を時速約5キロで往復した。18日は時速を約15キロまで上げる。

 21日以降は、ブレーキなどの走行・性能試験に移り、来年4月以降にJR宇都宮駅東口側路線の全線で試運転を始める予定。路線は駅西口側にも計画されている。

 LRTは、低床式車両(LRV=ライト・レール・ビークル)を使い、振動や騒音が少ない。お年寄りや車いすの人も乗り降りしやすく、デザインも優れていることから「次世代型」と呼ばれている。国内では、富山市で既存の軌道を活用して2006年に初めて導入された。(石原剛文、津布楽洋一)

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