京成線の回送列車が脱線 原因は車庫入れ時のミスで切り替え装置損傷

小川崇
【動画】京成電鉄の車両が脱線=目撃者提供
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 17日午前10時20分ごろ、東京都葛飾区の京成線京成高砂駅構内で、車庫に向かう途中の回送列車(8両編成)が脱線した。乗客はおらず、けが人はいなかった。車庫に入れる際に運転士が操作を誤ったのが原因とみられる。成田空港に向かう路線の一部区間で運転を見合わせたが、約10時間後に復旧した。

 京成電鉄によると、17日午前10時10分ごろ、京成佐倉発の快速列車が終点の京成高砂駅に到着。乗客を降ろし、交代した別の運転士が車庫に向かう際、通常とは異なる線路に入ってしまったため、内規に違反して車両をバックさせた。その際に線路の切り替え装置が損傷し、最後尾の車両が脱線したとみられる。

 同社では、2020年6月にも東京都葛飾区の京成線青砥駅構内で列車が脱線した。国の運輸安全委員会はその後の調査で、台車に生じた亀裂の影響でバランスが崩れたことが原因だと指摘している。(小川崇)

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