名古屋市バスが懐かしいカラーに 「花バス」もラッピングで再現

山下寛久
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 名古屋市交通局は13日から、かつてのバスや路面電車の車両デザインを再現した「レトロカラーバス」の運行を始める。市営交通が100周年を迎えたことを記念して企画した。今年度いっぱいは走る予定で、交通局の担当者は「市内全域を走ります。見かけて、ノスタルジックな思いに浸ってもらえれば」と話す。

 準備を終えた12両が5日に名東区の藤が丘工場で公開された。1930年の市バス運行開始以来の歴代の塗装や、路面電車を模したデザインの車両が並んだ。

 中でも2005年まで花飾りをまとい、名古屋まつりで走った花バスは、市民から復活を望む声が多数寄せられたという。今回、ラッピングで再現した。

 費用の一部はクラウドファンディングなどでまかなわれ、117人から約228万円が寄せられた。5日には、5万円以上寄付した25人が招待された。

 愛知県幸田町の高校教諭今村浩一さん(63)は昭和区で生まれ育ち、通学に市バスを使っていたという。その頃の塗装車両を前に、「四十数年前のバスがまた見られるとは。懐かしいですね」と話した。

 レトロカラーバスは市バスの12営業所に1両ずつ配置する。現在在籍するバスは1041両といい、遭遇する確率は約1%だ。運行系統や時刻の問い合わせは市バスの各営業所へ。(山下寛久)

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