堀川勝元
京王電鉄(本社・東京都多摩市)の車両に電気を送り続けた架線を素材に使った靴べらが、東京都多摩市のふるさと納税の返礼品に今月から加わった。都内の多くの自治体と同様に、多摩市でも市外に寄付する市民は多く、市民税の流出が続く。そんな中、鉄道ファンの心をつかむことで、少しでも税収の確保につなげたいと用意した。
架線は銅製で、正式には「トロリー線」と言う。線路の上部に張られ、電車の屋根にある「くの字」形のパンタグラフ(集電装置)に触れることで車両に電気を流すものだ。
今回、返礼品に加わった靴べら…