H2Oと高島屋、資本提携解消 12年前は統合破談 業務提携は継続

吉田貴司
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 阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングと高島屋は2日、資本提携を解消すると発表した。相互に約5%の株式を持ち合っているが、互いにすべて売却する。業務提携は続けるという。両社はかつて経営統合を検討したが、2010年に白紙撤回。その後、資本提携は続けていた。

 H2Oの荒木直也社長は同日の記者会見で、「株式の持ち合いに対する投資家の目線が年々厳しくなっている」と説明。両社ともにコロナ禍で落ち込んだ株価が復調傾向にあることを踏まえて「問題意識を解決しやすい環境は整ってきた」と話した。

 両社は10年3月に経営統合を断念した後も、衣料品や中元・歳暮の商品を共同開発するなどして協力を続けてきた。一方、8~10%ずつ相互に保有していた株式は15年に半減させていた。両社は同日、「SDGs分野での連携に着手するなど、今後も提携関係を継続する」との方針を表明した。(吉田貴司)

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