レアな試験車両が目の前に、新幹線の舞台裏を見学 JRの基地ツアー

池田良
【動画】「鉄道の日」にあわせて新幹線基地ツアーが開かれた=池田良撮影
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 開発中の「ALFA(アルファ)―X(エックス)」や点検専用車「East(イースト) i(アイ)」など普段はなかなか目に出来ない鉄道車両を眺めたり、触れたり出来るツアーが22日、JR東日本の新幹線総合車両センター宮城県利府町)であった。全国から集まった参加者たちは貴重な時間を満喫していた。

 日本で初めて鉄道が開業した「鉄道の日」(10月14日)にあわせたJRの企画。車両点検の様子を見学できるものなど六つのコース(1万2千円~5万円)があり、事前に申し込んだ親子連れや鉄道愛好家ら545人が参加。東京・上野駅や仙台駅から臨時の新幹線でセンターまで移動した。

 センターでは、東北新幹線の最速を360キロにまで引き上げようと開発中の試験車両「ALFA―X」や線路や架線を点検する「East i」など運行ダイヤが公表されていない車両も展示。さらに、一部の車内が公開され、参加者たちは舞台裏に歓喜した。

 岩手県矢巾町の細川勇樹さん(43)は家族4人で参加。長男(8)と次男(6)は新幹線が描かれたシャツを着て、鉄道のおもちゃを自宅にそろえるほど大の鉄道好きだ。

 細川さんは「車両や部品に触れることもでき、家族皆でワクワクした1日でした」とほほえんだ。

 センターではコロナ前の2019年までは毎年、無料で基地内の一部を一般開放していた。昨年からは感染対策として人数を制限しつつ、付加価値をつけた有料ツアーに切り替えており、今回で2回目となった。(池田良)

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