5年前の九州北部豪雨で被災した福岡県東峰村で30日、JR日田彦山線の線路跡を歩くイベントがあった。線路跡はBRT(バス高速輸送システム)としてバスを走らせるため、レールを外して道路にする工事が進む。戦前に造られた栗木野橋(通称めがね橋)も約400人が渡り、山里の眺めを楽しんだ。

 豪雨で不通になったのは添田(福岡県添田町)―夜明(よあけ、大分県日田市)の約30キロ。BRTは一般道も通るが、彦山(福岡県添田町)―宝珠山(同県東峰村)の約14キロは、線路のあった場所を専用道とする。

 イベントは来年夏のBRT開業を前にJR九州が企画。レールがすでに取り払われ、砂利が敷かれた約1キロを特別に公開した。祖母と参加した福岡県行橋市の道城拓海君(8)は「列車が通っていた所を歩くのは初めて。来てよかった」。福岡市の会社員の女性(39)は「(BRTの)開通前の道を歩くのは貴重な体験。ラッキーです」と喜んだ。

 公開部分にあっためがね橋は長…

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