運転見合わせの田園都市線 送電後もバッテリー上がり再開できず

小川崇
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 東急電鉄田園都市線三軒茶屋変電所東京都世田谷区)で20日に機器が故障し、全線で運転を見合わせたトラブルで、別の変電所から電力が送られるようになった後も一部の車両のバッテリーが機能せず、全線再開まで時間を要していたことが同社への取材でわかった。

 東急電鉄によると、20日午後5時55分ごろ、田園都市線の三軒茶屋変電所で送電トラブルが発生。午後6時25分ごろから鷺沼―中央林間駅間で折り返し運転が始まり、発生から約3時間半後に全線で運転を再開した。144本が運休し、約13万人に影響が出た。

 駅間で停車した電車があったため車両から線路上に乗客を降ろし、午後7時40分ごろには避難誘導を終えた。一方、この時間帯には別の変電所からの送電が始まったが、駅間に停車した車両のバッテリーが稼働しなかったため、下ろしたパンタグラフを電気が通り始めた架線に自力でつけられなかったという。

 東急電鉄は「長時間の乗客誘導に伴い、照明や無線通信などに使用したため、バッテリーが上がった」と説明した。変電所の機器の故障については「原因を調査中」としている。(小川崇)

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