日本の近未来へようこそ 元トップセールスマンが挑むローカル線改革

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斎藤徹
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現場へ! おかえり 只見線⑤

 会津若松(福島県)と小出(新潟県)を結ぶJR只見線が全線再開した今月1日、本吉裕之(47)は大勢の人でにぎわう只見駅前にいた。駅にほど近い三石(みついし)神社の宮司に扮し、マスキングテープや箸、鉛筆、お守りなど、学生や地元のおばあちゃんと作った縁結びグッズを販売。グッズは瞬く間に売れた。

 本業は経営企画を専門とする埼玉工業大准教授。全国各地の地域おこしに携わった実績を買われ、2020年から福島県只見町のJR只見線利用促進実行委員会アドバイザーを務める。埼玉から月1回通いながら、活性化策を仕掛けてきた。

 初めに手がけたのが三石神社にちなんだ商品開発だった。縁結びの御利益があるとされる由緒に着目し、21年8月の只見線全線開通50周年記念イベントで駅の売店に置くと、たちまち完売した。

 研究者になる前は、日本交通

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