ブレーキに焼けた跡、フェード現象か 観光バス横転の検証で見つかる
静岡県小山町の県道で観光バスが横転して1人が死亡、26人が負傷した事故で、県警などが事故を起こしたバスの車体を検証した結果、ブレーキに焼けた跡があることが関係者への取材で分かった。県警は下り坂でフットブレーキを多用したことで関連部分が過熱し、摩擦が小さくなってブレーキのききが悪くなる「フェード現象」が起きたとみて捜査している。
事故は10月13日、富士山5合目から急勾配を約5キロ下った片側1車線の下り坂で起きた。捜査関係者によると、バスを運転していた野口祐太容疑者(26)=埼玉県飯能市=は「横転前、ブレーキがきかなかった」と供述しているという。
18日にあった検証ではタイヤを取り外し、車輪の内側に取り付けられているドラム式ブレーキの内部に熱による変色がないかなど、新品の部品と見比べながら調べた。関係者によると、ブレーキの部品に焼けた跡があったという。
■フェード現象、過去にも事故…
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