奥会津の「宝」撮り続け 絶景を世界に発信 もう故郷を失いたくない

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斎藤徹
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現場へ! おかえり 只見線②

 「少し漂ってんな、川霧が。水鏡もいいな」

 9月の早朝。只見川沿いにある「道の駅 尾瀬街道みしま宿」(福島県三島町)から徒歩数分の山の尾根でカメラを構えながら、星賢孝(けんこう、73)=同県金山町=はつぶやいた。視線の先にあるのは、水面に浮かぶJR只見線の第1只見川橋梁(きょうりょう)だ。

 大量の雪解け水が流れ込む只見川は水温が低く、温かい空気との温度差で夏は川霧が発生する。川霧でかすむ橋を渡る列車を捉えた写真は、只見線を代表する風景として、今や国内外に知れ渡る。

 季節ごとに異なる趣を見せる…

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この記事を書いた人
斎藤徹
山形総局|総局キャップ・県政担当
専門・関心分野
人口が減っても持続可能な地域づくり