列車走行中、ドアが開いたり閉まったり 運転士気づかず14分間

小川裕介
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 JR九州は17日、豊肥線の豊後荻発豊後竹田行きの下り普通列車(1両編成、ワンマン)で、走行中にドアが2回開いたとみられるトラブルが発生したと発表した。乗客の転落やけがはなかった。国の運輸安全委員会は重大インシデントに認定。鉄道事故調査官2人を指名した。

 JR九州によると、17日午前6時35分ごろ、列車が終点の豊後竹田駅(大分県竹田市)に着いた際、乗客から「走行中に数回ドアが開いた」と申告があった。車両の記録装置などを確認したところ、豊後荻―玉来(たまらい)間と玉来―豊後竹田間で、右後方のドアがそれぞれ1回ずつ開閉したとみられることがわかった。ほぼ全開のときもあったとみられるという。

 豊後荻―豊後竹田の運行時間は約14分。当時、乗客は20人おり、最大時速は69キロ。30代の男性運転士はドアの開閉に気づかず運転を続けていたが、乗客は「開いたり閉まったりしていた」と話したという。列車は1993年製造で、定員は108人。

 同社は乗客の安全を確認するため、発覚直後から上下線とも運転を見合わせた。正午ごろに確認が終わり、午後1時ごろから運転を再開した。影響で特急列車2本と普通列車5本が運休し、普通列車2本に23~29分の遅れが出た。約200人に影響が出た。(小川裕介)

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