全通90年の北海道・石北線 利用者減、乗車した記者が気づいたこと
三木一哉
北海道内を横断するJR石北線(新旭川―北見―網走)が10月、全通して90周年を迎えた。沿線には北見市や遠軽町といった都市部を抱え、農産物の輸送でも欠かせない幹線だ。だが、旅客の減少は深刻で、JR北海道も「単独で維持困難な線区」の一つに挙げる。どうすれば石北線の将来は切り開けるのか。記者も乗車して考えた。
開業90周年記念日にあたる今月1日、JR旭川駅では鉄道利用の促進に向けたイベントが開かれていた。
「当麻の仮装盆踊り大会は当麻駅前で開かれている。マルか、バツか」
沿線にある上川総合振興局の4市町(旭川市、当麻町、愛別町、上川町)にまつわるクイズ大会も実施され、ゆるキャラからの出題に子どもたちは盛り上がりを見せた。
主催したのは旭川市。市の担当者は「これから育つ子供たちに鉄道への興味を持たせたい。身近に走っていることを知って、一度親子で乗ってもらえたら」と期待する。
駅を降りて気づいた課題とは……
イベントでは、鉄道利用によ…