新聞記事を社内で無断使用 つくばエクスプレスに192万円賠償命令
つくばエクスプレス(TX)を運行する首都圏新都市鉄道(東京)の社内ネットワーク上に新聞記事のコピーを無断で掲載され、著作権を侵害されたとして、中日新聞社が約4200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が6日、東京地裁(柴田義明裁判長)であった。判決は侵害を認め、首都圏新都市鉄道に約192万円の支払いを命じた。
判決によると、同社はTX開業直後の2005年9月~19年4月ごろ、中日新聞社が発行する新聞から、TX沿線に関わる記事などを選んで社内のネット掲示板に掲載。ほぼすべての役員・社員が閲覧できるようにした。判決は、推計も含めて計591本の記事を無断掲載したと認定し、1本あたり3千円の損害が生じたなどと判断した。(田中恭太)