松屋銀座と阪急メンズ東京、ポイント共通利用で訪日客囲い込みへ
益田暢子
今月11日に新型コロナの水際対策が緩和されるのを前に、東京の松屋銀座店と阪急メンズ東京がタッグを組み、訪日客らの囲い込みを強化する。中国のスマホ決済「ウィーチャットペイ」でたまるポイントを両店舗で使えるようにしたほか、阪急のスタイリストが松屋まで同行して接客するなど相互誘客サービスも始める。
銀座・有楽町にある両店舗は、コロナ禍前の免税売り上げがそれぞれ全体の約2割を占めていた。ウィーチャットペイは世界で10億人以上が利用する決済アプリで、本来は買い物をした店舗でたまったポイントはその店でしか使えない仕組みになっている。両店舗でポイントを共同利用できるようにしたことで、他の百貨店よりも早い売り上げの回復をねらう。松屋銀座店の石脇聡子副店長は「ともに協力して、反転攻勢に臨みたい」と話した。
国内客の優待サービスも拡大…