南海ラピートの青い車両、泉北ライナーとしても運行へ 11月から

松永和彦
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 大阪・難波と関西空港を結ぶ南海電鉄の特急「ラピート」の50000系車両が11月1日から、子会社・泉北高速鉄道の特急「泉北ライナー」(難波―和泉中央間)としても当面の間運行することになった。5月にあった脱線事故で南海の特急車両の一部が使えなくなり、運用をやりくりする中でラピートの青い車両に白羽の矢が立った。

 南海電鉄が9月30日に発表した。50000系車両を泉北高速鉄道で通常運行するのは初めてという。泉北ライナーの特急料金は520円のままで、ラピートの「スーパーシート」も同じ520円で利用できる。

 南海によると、5月27日に和歌山県橋本市の小原田(おはらた)車庫であった脱線事故の影響で、南海高野線の特急「こうや」「りんかん」の30000系車両が使えなくなった。高野線ではその後、一部自由席の特急として通勤車両を使っていたが、乗客の混雑緩和対策などのために泉北ライナーで使っている11000系車両を11月3日から高野線特急に使うと決定。泉北ライナーには、従来使っている12000系車両に加えて、ラピートの車両をあてがうことにしたという。

 南海は、10月30日にラピートの試乗会を開くなど、泉北高速鉄道沿線でのPRも兼ねたいとしている。(松永和彦)

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