西九州新幹線23日開業 「絶対に一番乗り」前日から並ぶファンも

岡田真実
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 佐賀県長崎県を結ぶJR九州西九州新幹線(武雄温泉―長崎)が23日、開業する。博多(福岡市)と長崎は最速1時間20分でつながる。

 22日、長崎駅前の広場ではテントが張られ、開業を祝うイベントの準備が進んでいた。駅の西口には、すでに列をつくる鉄道ファンらの姿も。お目当ては、西九州新幹線の長崎を午前6時17分に出発する一番列車。自由席は先着順で、先頭に並ぶ横浜市の樫野央彦(かしのてるひこ)さん(55)は、21日の午後3時ごろから並んでいるという。「日本中の鉄道を乗りつぶすのがライフワーク。絶対に一番乗りをしてやるぞという思いで来た」と話していた。

 また、開業日当日に祝賀飛行を行う航空自衛隊の飛行チーム「ブルーインパルス」が長崎市上空で予行演習。多くの人が上空を見上げていた。

 武雄温泉駅では、同じホームで在来線特急に乗り換える「リレー方式」で博多に向かうことができる。博多―長崎の自由席の料金は計5520円で、従来の在来線特急より460円高くなり、時間は30分短縮される。運転本数は、武雄温泉―長崎間で上下44本。通勤客向けの新大村―長崎間の上下3本を含め、1日計47本が行き来する。

 一方、新幹線のルートは新鳥栖―武雄温泉の区間の整備方法などを巡り、国や佐賀県などの間で協議が続いている。(岡田真実)

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