3周年で2万人の成功術、小さな私設鉄道博物館の型破りなアイデア
香川県三豊市の小さな無人駅の前にある私設鉄道博物館が、今月で開館3周年を迎えた。新型コロナ禍にもかかわらず来場者は約2万人で、地元の観光資源として注目される存在に。成功を牽引(けんいん)するのは、型破りの企画を次々に実現する館長のアイデア力だ。
2019年9月に開館した「Kトレインワールド」。普通列車しかとまらないJR予讃線比地大(ひじだい)駅のすぐ前にある。子どもの頃から鉄道ファンで、鉄道に関するグッズを収集してきた元中学校教諭の木川泰弘さん(65)=観音寺市=が退職金をはたいてオープンし、館長に就任した。
「コロナ禍による休館期間もあったのに、まさか2万人も来てくれるとは思わなかった」
木川さんは顔をほころばせる。来館者の7割は家族連れだったという。
コロナ禍の休館期間があっても、木川さんの鉄道博物館は好調でした。アイデアの数々を記事後半で紹介します。
人気の秘訣(ひけつ)はなにか。「規模は大きくないが、4拍子も5拍子もそろった施設だからではないか」と、木川さんは分析している。
屋内展示の目玉である鉄道模…
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