送迎バスで園児2人を別の保護者に引き渡し 職員「顔覚えておらず」

斎藤徹
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 福島県郡山市は14日、市内の認定こども園で園児2人を取り違えて別の保護者に引き渡すミスがあったと発表した。園はすぐ間違いに気づき、2人は無事だった。市は「小さなミスが大きな事故につながりかねない」と再発防止を求めた。

 市保育課によると、民間の認定こども園の送迎バスが5日午後、園児12人を各家庭に送り届けた。残り2人になったところで、添乗の職員が園児1人を誤って別の保護者に引き渡した。引き取ったのは園児の祖母で、制服に帽子をかぶり、マスクをしていたため別人だと思わなかったという。

 その約5分後、最後の園児を引き渡された保護者が自分の子どもではないと気づき、取り違えがわかった。職員は取り違えた家庭に連絡し、約10分後に正しく引き渡した。

 園は市の聞き取りに対し、園児2人は7、9月の入園で、職員が顔をよく覚えておらず、バスの運行表や座席図も十分確認していなかったとした。

 園は保護者に謝罪。市は14日付で園に改善通知を出し、バスの運行計画の共有や送迎対象園児の顔写真付き名簿の作成などを求めた。

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この記事を書いた人
斎藤徹
山形総局|総局キャップ・県政担当
専門・関心分野
人口が減っても持続可能な地域づくり