名物の「うるささ」解消なるか 大江戸線が導入する新型車両の秘策

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小林太一
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 うるさいと言われる東京都営大江戸線の車内が静かになるかもしれない。地下深くの難工事で急カーブが多いため騒音が生まれやすく、断面の小さいトンネルで反響してしまう大江戸線。鉄道開業150年の今年、都は新型車両の設計と製造を始め、2年後に導入して騒音を抑える方針だ。

 大江戸線は、都が1兆円を超える費用を投じてつくった4番目の都営地下鉄。1991年12月に光が丘―練馬間が部分開業した。その後の延伸で、張り巡らされた既存の地下鉄や高速道路の脚の間をすり抜けるコースとなったため、急カーブや勾配が多くなった。

 全線開業は2000年12月。都庁前―光が丘間を「6の字」に走る。用地の取得費用を減らすため、主に公道の下を通る設計になった。総延長40・7キロは国内の地下鉄で最長。38ある駅数も都営地下鉄(浅草、三田、新宿、大江戸)の4線で最も多い。

 全線開通後、01年度に1日平均51万人だった乗客数は伸びた。19年度は、2~3月に新型コロナウイルスの影響を受けたにもかかわらず、過去最多の97万8千人を記録した。

 だがコロナ禍で、長年の課題だった騒音問題が再浮上した。換気のため窓を開けて走り、走行音が窓から入ってきて車内の会話

やイヤホンの音を遮るようになったためだ。都はレール上に摩擦調整剤を塗り、スムーズな車輪の回転を狙ったが、効果は乏しかった。

全線開通から20年で乗客数が右肩上がりだった都営大江戸線。コロナ対策で窓を開けて走るため、走行音が気になるようになってきました。都が考えた工夫とは。

 静かな車内の実現を狙う工夫…

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