西九州新幹線の一番列車、10秒で完売 「感無量」泣いて喜ぶ人も
西九州新幹線(武雄温泉―長崎)の開業まであと1カ月。開業初日の指定席券の販売が23日、始まった。一番列車の指定席券はたった10秒で完売。切符を手にした人のなかには涙を浮かべて喜ぶ人の姿もあった。
新幹線開業日の一番列車は鉄道ファンの中では「プラチナチケット」とされ、過去にも激しい争奪戦となっている。2016年に北海道新幹線が開業した際、一番列車の指定席券は上りが25秒、下りが30秒で売り切れた。
西九州新幹線の一番列車は、長崎発「かもめ2号」(午前6時17分発)と武雄温泉発「かもめ1号」(午前7時3分発)。6両編成のうち3両分の約150席が指定席になっている。
JR佐賀駅のみどりの窓口前では、発売開始時刻の午前10時前から約10人が列をつくった。
午前6時から並んでいたという佐賀市の八田英雄さん(72)は、「かもめ2号」の指定席券を手に入れた。「取れる確率は1%もないと思っていたのでうれしい。ホッとした」と喜んでいた。名古屋に住む鉄道ファン仲間と乗車する予定という。
JR長崎駅でも、一番列車を目当てに約10人が並んだ。長崎県大村市の藤江光一さん(26)は、長崎発の一番列車の指定席券を両親の分と合わせて3枚購入できた。前日の午後7時から並んでいたという藤江さんは、「感無量です。待ったかいがありました」と目に涙を浮かべて話した。
きっぷを手に入れられるかど…
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