「一番列車」ゲットだぜ! 西九州新幹線のきっぷ、10秒で完売

岡田真実
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 西九州新幹線(武雄温泉―長崎)の開業まで1カ月となった23日、開業初日の指定席の販売が一斉に始まった。一番列車のチケットはわずか10秒で完売。「プラチナチケット」を手にした人のなかには涙を浮かべて喜ぶ人もいた。

 長崎駅ではこの日、午前9時半ごろまでに約10人が並んだ。列の先頭にいた、大学生の肥山建晴さん(20)は、前日の午後4時半から並び始めたという。

 お目当てはもちろん長崎発の一番列車。「一番列車に乗れるチャンスは一度きりしかない。絶対に乗りたい」と意気込んでいた。

 午前10時。全国の駅やJRのウェブサイトで一斉に販売が始まった。長崎駅でも開始時間に合わせて駅員が予約端末を手早く操作。長崎県大村市の会社員藤江光一さん(26)は、長崎発の一番列車の指定席券を両親の分と合わせて3枚購入できた。

 前日の午後7時から並んでいたという藤江さんは、「感無量です。待ったかいがありました」と目に涙を浮かべて話した。

 JR九州によると、長崎発の上り一番列車「かもめ2号」(午前6時17分発)と、武雄温泉発の下り一番列車「かもめ1号」(午前7時3分発)はともに発売後10秒で売り切れたという。

 武雄温泉―長崎の区間が開業する9月23日以降は、武雄温泉(佐賀県武雄市)で在来線特急に乗り換えることで、博多―長崎は最速1時間20分と現在より30分ほど短縮される。

 一方、新幹線のルートは新鳥栖―武雄温泉が未着工。この区間の整備方法を巡り、国や佐賀県などの間で協議が続いている。(岡田真実)

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