JR西も来春から関西圏で10円値上げへ バリアフリー料金上乗せ

松永和彦
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 JR西日本は19日、ホーム柵などの駅のバリアフリー化を進めるため、来年4月から関西圏の「電車特定区間」と山陽新幹線新大阪―西明石の運賃に一律10円を上乗せすると発表した。昨年12月に創設された国の新制度を活用する。関西では阪急電鉄阪神電鉄京阪電鉄大阪メトロも同制度を活用した運賃値上げを決めている。

 JR西によると、運賃を上乗せする区間は大阪環状線やJR京都・神戸線大和路線阪和線など。2023~27年度に計323億円の増収を見込む。JR西は自社負担分も含めて474億円を投じ、ホーム柵などの整備を加速させる。

 通勤定期では1カ月あたり300円を加算する。通学定期は据え置く。

 JR西は25年春をめどに、料金上乗せの対象区間を電車特定区間外のJR宝塚線琵琶湖線、関西空港線などに広げ、32年度までに全211駅にホーム柵か、乗客の転落を検知するシステムを整備する。これに合わせた運賃体系の共通化も検討する。(松永和彦)

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