新幹線新駅に期待膨らむ町 若者に、牧場に、スキーに それぞれの夢
編集委員・堀篭俊材
現場へ! ローカル線のあした②
「湯けむり香る噴火湾、人と時代の交差点」
北海道新幹線の札幌延伸で新駅が開業する道南の長万部(おしゃまんべ)町は、コンセプトづくりを次代を担う高校生たちにゆだねた。
その一人、道立長万部高校2年生の長谷川楓(かえで)さん(16)は「年齢にかかわらず、多くの人たちが行き交う場にしたい」と願いをこめる。
長谷川さんの祖父母は旧国鉄に勤めていた。「昭和のときはたくさんの人が駅に出入りしていた」と聞かされたという。「当時のにぎわいを少しでも取り戻すことができたら」