駅開業100年にあと2年、存続か廃駅か 来年度はひとまず「延命」

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奈良山雅俊
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 廃駅問題に揺れるJR北海道の宗谷線抜海(ばっかい)駅(稚内市)について、稚内市は11日、来年度も維持管理費を負担することを住民側に伝えた。代替交通の実証運行を延長することに伴う措置で、抜海駅の観光利用を認めず、廃駅にする方針は変わらない。地元住民らは一息つくが、2年後の開業100年まで存続できるのか不安は消えない。

 この日、川野忠司副市長と担当部長が抜海町内会の集会所を訪れ、同町内会とクトネベツ町内会の代表らを前に「今年度での廃駅方針」を転換し、来年度も維持管理費100万円をJRに支払って駅を存続させることを説明した。

 ただ、その理由は「利便性の高い代替交通の構築」。市は2月、両町内を含む近隣5地区で乗り合いタクシーを試験運行したが、利用者はのべ47人。抜海など2地区は利用者がなく、運行経路によっては遠回りになるなど利便性の悪さが指摘された。

 工藤広市長は7月の地元説明…

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