小田急線事件から1年、警視庁が訓練 走行中の電車内で刃物男を想定
岩田恵実
小田急線の電車内で乗客10人が重軽傷を負った刺傷事件から6日で1年となるのに合わせ、警視庁新宿署と小田急電鉄は5日、同様の事件を想定した訓練を行った。実際に電車を走らせ、通報から犯人制圧までの流れを確認した。
訓練は走行中の車両内で刃物を持った男が暴れ、車内に放火する想定。乗客が非常通報装置を押し、乗務員が次の停車駅である新宿駅などを通じて110番通報した。その後、駅に停車した車内に警察官がかけつけ、さすまたなどで男を制圧する手順で行った。
昨年10月に京王線内で17人が重軽傷を負った事件では、駅に電車が到着してもホームドアが開かず、乗客がスムーズに避難できない事態が起きた。今回の訓練では、異常を察知した駅員がホームドアを開けた状態で電車を迎え入れ、車いすの乗客は駅員が降車を手伝って避難させた。
小田急電鉄は昨年8月の事件…
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