青森・秋田で記録的大雨 大館・下内川で氾濫、北海道新幹線の駅冠水

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 前線や低気圧の影響で3日朝、東北北部で記録的な大雨となった。気象庁青森県津軽地方と秋田県沿岸・内陸で、線状降水帯の発生が確認されたと発表。両県では1時間に100ミリ前後の猛烈な雨が降ったとみられ、土砂崩れや鉄道の乱れが相次いだ。

 同庁によると、青森県深浦町では午前8時すぎまでの3時間に、8月1カ月の平年の降水量(174・9ミリ)に匹敵する154・0ミリを記録し、観測史上最多を更新した。県によると、3日午前6時から7時すぎにかけて、十和田市の奥入瀬川の2カ所の観測所で氾濫(はんらん)危険水位を超えた。このうち1カ所については午前9時半現在も氾濫危険水位を超えているという。

 秋田県小坂町十和田湖湖畔の国道では午前7時半ごろ、土砂崩れが発生。鹿角広域行政組合消防本部などによると、付近を通行中の車1台が土砂に乗り上げて動けなくなった。運転手にけがはなかった。ほかに巻き込まれた車はないという。付近では複数の土砂崩れが起きているという。

 県によると、大館市を流れる下内川で午前11時40分ごろ、松木地区で一部が破堤し、氾濫が起きた。現場の周辺は水田という。

 JR北海道によると、午前8時45分現在、北海道新幹線奥津軽いまべつ駅(青森県今別町)の建物入り口が大雨で冠水。駅構内の出入りができず、乗客2人が構内で水が引くのを待っている状況という。

 JR東日本によると、午前9時現在、秋田新幹線の盛岡駅―秋田駅間は上りが午後2時ごろまで、下りが午後3時ごろまで運転の見合わせを決めている。在来線も釜石線、花輪線、八戸線などが全線、奥羽線、山田線などの一部区間で運転を見合わせている。

 気象庁によると、東北と北陸では4日昼前にかけて大雨となる見通し。同日午前6時までの24時間予想雨量はいずれも多いところで、東北180ミリ▽北陸150ミリ。気象庁は土砂災害や低い土地の浸水などに厳重な警戒を呼びかけている。

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