九州もコロナで赤字路線拡大 地元「廃線」への警戒感、描けぬ将来像
加藤裕則 榎本瑞希 藤原慎一
JR東日本が28日、利用客が減っている地方路線ごとの収支を公表したが、JR九州も多くの赤字ローカル路線を抱える。
同社は2020年、1日1キロあたりの平均利用者数(輸送密度)が2千人未満の線区の収支を初めて公表。18年度の状況で、12路線17区間全てが赤字だった。
新型コロナウイルスの感染が拡大した20年度は、2千人未満の線区が14路線19区間に増え、いずれも赤字だった。宮崎空港線(田吉―宮崎空港)では、18年度に1918人だった輸送密度が627人に減り、4700万円の赤字を計上した。
沿線人口も減る中、路線の将…