居眠り運転、乗客が「怖いから注意して」と申し出 自動運転のTX

谷口哲雄
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 東京・秋葉原茨城県つくば市を結ぶつくばエクスプレス(TX)で、23日に運転士が居眠り運転していたことが分かった。運行する首都圏新都市鉄道が26日に発表した。TXで居眠り運転が発覚したのは2009年8月以来、13年ぶりという。

 同社によると、居眠り運転があったのは、秋葉原午前6時45分発、つくば7時38分着の区間快速。午前7時17分ごろから同38分ごろ、柏たなか―つくば間で運転士が一時的に居眠りしていた。

 列車がつくば駅に到着後、乗客から「運転中に居眠りしていた。怖いから注意して」と駅員に申し出があった。運転士に確認すると居眠りを認めたという。

 TXは運転士が発車ボタンを押すと停車まで自動運転される仕組みで、列車の遅延など運行への支障はなかったという。ただ非常時には運転士が対応する必要があり、同社は再発を防ぐとしている。

 同社は、今回の事案とは関係なく、体力が消耗しがちな夏場に向けて、列車がすれ違う際には運転士が互いにあいさつするなどの居眠り対策を25日に社内で周知したと説明している。(谷口哲雄)

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