さよなら「飛翔」 名古屋駅前のシンボル、撤去に向け切り出し開始

三宅梨紗子 写真は長島一浩
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 JR名古屋駅前のシンボルとして長年親しまれてきた円錐(えんすい)形のモニュメント「飛翔(ひしょう)」の切り出し作業が9日未明に始まった。リニア中央新幹線開業に伴う駅前の再整備の一環として撤去するもので、工事は10月下旬までに終える予定だ。

 「飛翔」は市制100周年を記念し、1989年に設置された。高さ23メートル、底面の直径は21メートルで、ステンレスパイプが入り組んだ独特の形状が印象的な作品だ。かつては噴水やライトアップ機能があった。

 この日の工事では、「飛翔」の上部11メートルを切断し、クレーンでつり上げて搬出した。今後は手作業でパイプを切り出し、撤去後の跡地は大きな広場になる見通しだ。

 市によると、搬送したパイプは市内の市有地で保管する。市は当初、名古屋駅南側の再開発地区への移設を計画していたが断念。移設するかどうかを含め検討している。(三宅梨紗子、写真は長島一浩)

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