東北新幹線、希望を運んで40年 車掌が渡された絵…つながるバトン

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池田良
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 首都圏と東北地方を結ぶ東北新幹線は、23日に開業40年を迎えた。大宮―盛岡間の暫定開業に始まり、2010年には新青森までの713・7キロが全線開通。最高時速が300キロを超え、のべ19億人を運ぶなか、旅模様も変化した。JR東日本の乗務員たちの思いは――。

 同社仙台支社(仙台市青葉区)では今年に入って、これまでの歩みを伝える写真やエッセーを支社の一室に飾りだした。

 「ここから始まりましたね」。新幹線の運転士で仙台新幹線運輸区副長の矢吹厚(あつし)さん(59)は、一枚の写真を指さしてほほえむ。1982年6月23日の大宮駅。下り始発駅の開業を祝ってテープカットする様子が写っている。

 この82年に矢吹さんは国鉄(当時)に入った。在来線の運転士を経て、入社13年後に初めて200系の運転を任された。「喜びより、お客様を安全に目的地までお届けする重責をひしひしと感じた」と振り返る。

ホームの様子、かつてとは一変

 30代のころ、新幹線の車両…

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